【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる3 (ページ12)

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「少なくとも……そのへんのヤツらとはレベルが違うぜー」
「……あなたも変な人ね」
「そうかい？ここいらじゃあ、これくらい普通だけどね」

普通……なの？
この世界に来てから、なんか常識が色々と覆ってきてしまっている気がする。

「オレは暴君に理不尽な目にあわされて機嫌が悪いんだよ。どっか行け」
「リドルが暴君……フフフ。まあ、そう言えなくもないかもしれないけどにゃあ。ちっこい頃からあいつは真面目なヤツだもんで……フフフ」

この人、ローズハート先輩の知り合い……？

「何か知ってるのか？
「知ってるといえば知ってるし、知らないといえば知らないにゃあ」
「どっちなんだゾ」
「多分どっちもじゃないかしら」

言葉の意図はともかく、彼はローズハート先輩を知っている人間なのは確かだ。

「なあにぃ？君ら、リドルについて知りたぁの？」
「ああ知りたいね！どうやって育てりゃあんな暴君に育つのか」
「それじゃあ、あの眼鏡に聞いてみにゃあ」
「眼鏡って……クローバー先輩のことか？」
「あいつはリドルがちっちゃい頃からよう知っとるよ。リドルについて知りたいなら俺ならまずあの眼鏡に聞くにゃあ」

トレイ先輩……いえ、クローバーさんがローズハート先輩の幼なじみ？
でも、あの2人の間にはそんな空気は一切なかった。

「幼なじみってことか。そんな感じはしなかったが……」
「おみゃーがそう思うなら、そうなんじゃにゃーの。ほんなら、俺に聞く必要はないにゃあ。ほいじゃあ」
「あっ、おい！」

チェーニャは再び生首だけになると、「フフフ～ン♪」と歌いながら消える。
本当に変な人だったわね……。

「なんか変なヤツだったんだにゃあ。……あっ！口調がうつった！」

グリムが言うと不自然じゃないわね……。というか、あなたは一体なんの生き物なの？

「ずっと首輪を嵌められたままじゃまともに授業も受けられない。クローバー先輩に話を聞きに行ってみよう。それに……」
「謝って外してもらうなんて、ダセーから絶対やだ！」
「なら、明日図書館で待ち伏せしましょう。今日のところはオンボロ寮に帰って休んだほうがいいわ」

私の提案に3人は賛成し、そのままオンボロ寮に戻った。