＊ ページ9
ネージュの口から出てくる新事実は、出会って間もないエースたちでなく同寮のヴィルたちですら驚く内容だった。
「えっ、ハント先輩が、ネージュ・リュバンシェのファン！？」
「それどころか、ブロマイド1枚ごとに感想とか……ガチ中のガチじゃん！」
1年生組が驚いている横で、ジャミルがあることを思い出す。
「…………はっ！もしや、ルーク先輩が合宿に持ってきたあの分厚いアルバムは……」
その言葉に全員が思い出す。
ライフワークの記録として持ってきたと言ったルーク先輩と、鞄の中に入っていた分厚いファイルを。
「まさか、あのアルバムの中身は全部、ネージュ・リュバンシェのブロマイド……！？」
「「「「え――――！？」」」」
「へえ〜。そんなに大ファンなら、間近で会えてよかったじゃないか、ルーク！」
ヴィルたちが驚く横で、カリムは平然していた。
むしろ『そうなのかー』程度の気持ちしか感じてない。
「記念に握手してもらえよ！」
「あ、ああ……そう、だね」
カリムに促され、ネージュを前に立つ。
「………………………………………………」
しかしルークはそのまま黙り込んでしまう。
いつもとは違う雰囲気に、エペルは戸惑う。
「ルークサン、黙り込んじゃってどうしたの……かな？」
「フン。さすがに気まずいんじゃないの？」
「…………………………………………ウッ…………」
「し、静かに泣いてる……！」
ゆっくりと涙を浮かべるルークはさすがのヴィルも初めて見たらしく、横にいるエペル同様に目を見開いた。
「
「ファンクラブにまで入っているんですか！？」
「しかも会員番号、若っ！」
まさかの初期メンバーという事実に、周囲の困惑がさらにカオスとなっていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございますーーー！！｡･ﾟ･(*ﾉД`*)･ﾟ･。 (2022年2月20日 12時) (
レス) id: 9aaad4e273 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - な゛か゛な゛お゛り゛て゛き゛て゛よ゛か゛っ゛た゛ーーーーー｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2022年2月20日 12時) (レス) @page2 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年3月21日 22時
