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アンブローズ63世の問いかけに、月虹の魔女は内心舌打ちした。
『ＶＤＣ』開催前に起きたあのオーバーブロットは、いくら同じ教育者である彼ですら教えられない。
(……もし知ったら、この男は私の“目的”の妨げになることをする)
それだけは絶対に避けなければならない。
その時、クロウリーはいつもの胡散臭い顔をした。
「さて、なんの話でしょう？総合文化祭開催校の学園長として、安全面への配慮を怠ったことはありません。もしかすると、リハーサルに熱が入りすぎた生徒がいたのかもしれませんが……おそらく、“その程度”のことでしょう。我が校の生徒は少々クセはありますが…………それはそれは優秀なので」
(相変わらず口が巧いわね、クロウリー)
だが、彼のこういう場面での回避能力はずば抜けている。
アンブローズ63世もそれ以上は何も聞けないのが、些か釈然としていないが納得した。
「……ううむ。クロウリー殿がそう仰るなら。明日は、わしも今日以上に生徒たちに目を配るとしましょう」
「それはそれは、頼もしい。アンブローズ先生も、我が校の文化祭を楽しんでいってください。では……」
いつものように紳士的なお辞儀をしたクロウリーは、そのまま客席を去る。
「…………」
「好奇心は猫を殺すわよ、アンブローズ63世」
なにか考え事をするアンブローズ63世に釘を刺しながら、月虹の魔女は冷ややか目で見下ろしながら言った。
「
「…………その様子では、あなたも何かを知っているようですな？」
「……否定しないわ。でも、それはあなたには関係ない。さっさと去りなさい」
冷たく突き放す月虹の魔女は、ふわりと体を浮かせる。
どこかへ消えて行こうとする彼女を見て、アンブローズ63世は静かに問いかける。
「あなたのここで、一体何をしようとしているのですかな？」
その問いに月虹の魔女はぴたりと動きを止めるも、すぐに妖艶な笑みを浮べながら答えた。
「――ハッピーエンドを見届けるため」
直後、月虹の魔女は姿を消した。
1人取り残されたアンブローズ63世は、深く息を吐くとそのままコロシアムを後にした。
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ブロッサム(プロフ) - ありがとうございますーーー！！｡･ﾟ･(*ﾉД`*)･ﾟ･。 (2022年2月20日 12時) (
レス) id: 9aaad4e273 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - な゛か゛な゛お゛り゛て゛き゛て゛よ゛か゛っ゛た゛ーーーーー｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2022年2月20日 12時) (レス) @page2 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年3月21日 22時
