EPISODE5-21 懐柔リワード！ ページ8
「それについては私が説明しましょう！私、優しいので！」
突然現れた学園長に、私は反射的に回し蹴りを繰り出した。
「うごっ！？」と悲鳴を上げて倒れた学園長を見て、全員が呆然とする中ハント先輩だけは拍手する。
「ブラボー！なんて見事な回し蹴りなんだ！ごらん、学園長が歓喜のあまり震えているじゃないか」
「いや……あれは痙攣してるだけじゃ……」
ハント先輩の言葉にエースがツッコむと、学園長は腰を押さえながら立ち上がる。
「Aさん！なんでこんなことするんですか！？しかも男の命である腰にやるとか正気ですか！？」
「すみません。つい反射で出ました。ですが反省しません」
「してください！そこは！」
ぎゃーぎゃー言う学園長の言葉を聞き流していると、驚いたグリムが叫ぶ。
「学園長！オメー、毎回突然出てくるんじゃねぇ！ビックリするんだゾ」
「それは失礼。急に出てきているつもりはないのですが……」
「出てきたからこうなったんでしょう。……それで、どうしてここにいるんですか？」
「ああ、それはですね」
そう言って一回言葉を区切ると、学園長は咳払いして姿勢を正した。
「ゴホン。Aくんたちも選抜メンバーと共に集まっていただいた理由。それは……この週末から『ボーカル＆ダンスチャンピオンシップ』本番までの4週間。出場メンバーの強化合宿を行う宿舎としてオンボロ寮を提供していただきたい！」
「「「「「強化合宿ゥ〜〜〜〜〜！？」」」」」
学園長の言葉にグリムたちが驚くが、私は冷ややかな目で睨む。
「確かに部屋はたくさん空いていますけど……そういうことは、普通前もって話すべきでは？掃除とか食材とか色々と準備が必要なんですよ？社会人の基本の報連相はどこに行ったんですか？」
「あ……あのAさん？目が怖いですよ……？ほら、落ち着いて……」
「学園長がもっときちんとしてたらこんな目をしなくて済んだんですが？？？」
私の睨みにすっかり逃げ腰になっている学園長にじりじり近づいていると、ジャミル先輩が口を開く。
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ブロッサム(プロフ) - 絵が上手くないので難しいです！むしろ誰か描いてください……！ (2021年2月10日 17時) (
レス) id: e227af577a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月10日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年2月8日 16時
