Interlude�将� ページ38
部屋に戻ると、グリムが専用ベッドでもそもそと入りすぐ眠ってしまった。
ブロットの音を聞いたこともあり、あの日記を開くとやはり文字が浮かんでいた。
『こんにちは、日記さん。
女王のお城でお世話になってから、数日が経ちました。
普段はメイドさんたちと同じ仕事をしたり、町に行って作った薬を売ったりと借金返済を頑張っています。
女王は相変わらず魔法の鏡に自分が美しいかと問うていて、返ってくる返事に満足してました。
どうやら、あの鏡の言葉が望みの答えなら、お姫様のことをいじめないらしいわ。
肝心のお姫様は嫌な顔をせず、自由気ままに掃除をしたり、お料理をしたり……本当に本物のお姫様なのかと疑ってしまいます。
でも、年頃の町娘のように素敵な相手が現れることを夢見ていて、そこはお姫様も変わらないんだなって思ったわ。
お姫様も確かに美しいけど、女王もそれに引けを取らないほど美しいことは変わらない。
なのに……どうして女王は一番に拘るのかしら？
美しさは、時に人を狂わせて、人生を壊してしまうパワーを秘めているのに……。
そろそろ借金が返済できそうなので、あと数日したらお城を出ます。
お別れは寂しいけど、我慢です。
追記
薬の制作途中で、うっかり強烈な毒薬を作ってしまいました。
お城中を毒霧で覆う前に魔法で対処できてよかったです。
呪文はこう。
不浄の毒、不純の呪い、純白の百合はいま咲き誇る――『
「美しさは、人生を壊すパワーも持つ、か……」
まるで私に言っているようで、少し胸が痛んだ。
女王もシェーンハイト先輩もは一番になれば愛されると思っているのだろうが、私は否と答える。
だって……一番になっても、誰からも愛してくれなかった人が、ここにいるのだから。
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ブロッサム(プロフ) - 絵が上手くないので難しいです！むしろ誰か描いてください……！ (2021年2月10日 17時) (
レス) id: e227af577a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月10日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年2月8日 16時
