EPISODE5-29 創造シルキー！ ページ33
「アンタたち。いつまで談話室にたむろっているの？……と、いうかこのダンボールの山はなに？」
シェーンハイト先輩は談話室に置かれているダンボールを訝しげに見ると、ハント先輩がにこやかに言った。
「エペルくんの実家から林檎ジュースが届いてね。みんなで頂いていたところさ」
「お、お砂糖は入ってません！保存料も！だからその、長期間保管がきかないので……ヴィルサンもよければ、飲んでください」
「ふぅん、そう。気が向いたらいただくわ」
シェーンハイト先輩は素っ気なく言うと、部屋の柱時計を見る。
「それよりそろそろ22時になる。就寝時間よ」
「22時就寝！？小学生かよ」
「エース、あなたジャックに怒られてきなさい」
毎日朝5時起きの22時就寝してるジャックに謝りなさい。
「寝る時間が早いイコール子どもだなんて考えこそお子ちゃまマインドね。美しい肌と髪を保つためには、7時間以上の睡眠が推奨されてるんだから」
正論を言われエースが押し黙るのを尻目に、何かを思い出したのかシェーンハイト先輩が訊ねてきた。
「ああ、そうだ。全員に聞いておこうと思ってたけど……アンタたち、ヘアケアとスキンケアはどこのメーカーを使ってるの？」
シェーンハイト先輩の質問に、ほとんどのメンバーが首を傾げた。
「え？ケアって……なんですか？」
「洗いざらしにしておくと髪が絡まるのでヘアオイルはつけてますが……肌は特になにも」
「実家にいた頃はいろいろつけられてたけど、寮生活になってからはなにもしてねーや」
「油分を洗い流した肌をそのまま放置しているなんて、正気！？」
信じられないとばかりにオーバーリアクションを取るシェーンハイト先輩。
すると、何故か彼は視線をこっちに向けた。
「マネージャー、アンタも女なんだからさすがにケアしてるわよね？」
「え、えっと……今は化粧水とか使ってますけど、入学した頃はそこまでお金なかったので、米のとぎ汁とか塩を使ったスキンケアはしてましたけど……」
「は？それでこのキメ？腹立つわね」
「キレないでくださいよ！」
元の世界でやっていたゴールデンタイム番組を観た時に紹介されていたスキンケア方法を思い出し、入学したての時は米のとぎ汁と塩には何度もお世話になった。
今じゃそれなりに資金も増え、街で化粧水や保湿クリームはちゃんと買ってある。
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ブロッサム(プロフ) - 絵が上手くないので難しいです！むしろ誰か描いてください……！ (2021年2月10日 17時) (
レス) id: e227af577a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月10日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年2月8日 16時
