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デュースの言葉にエペルが言いたそうな顔をするも、理由を聞いたシェーンハイト先輩は了承する。
「いいでしょう。ある程度バーレッスンをこなせばカカシもヒトに近付くかもしれないわね。それじゃ、今日のレッスンはここまで」
「ウィ。さあ、みんなでオンボロ寮に戻って夕食をいただこうじゃないか」
その後、ボールルームを出て行こうとしたメンバーはそのままシェーンハイト先輩の指示によって部屋の掃除をさせられた。
夜になり、私たちはメインストリートを歩いていた。
まだ雪が残っているというのに、半袖姿の面々は平然としている。
「だぁ〜〜っ、もうくたくた〜〜〜。レッスン後に、ボールルームの床を四つん這いで雑巾かけさせるなんて、ヴィル先輩鬼かよ」
「僕はワイパーみたいに腕を大きく振りながら窓拭きをさせられた。腕と背中が痛い……」
「真剣にやる掃除ってのはこんなに大変なもんなんだなぁ」
「僕、もうおなかぺこぺこ……」
「みんなお疲れ様」
すっかりくたびれた様子のエースたちに、私はそれしか声をかけることしかできなかった。
「はっはっは！手間暇かけた掃除にだって意味はあるんだよ。雑巾がけや窓拭きは、美しい背筋を育てるとトレーニングになる。練習の場と、キミたちのボディ、どちらも美しく保つためのヴィルなりのメニューなのさ」
「ルーク先輩は、本当にヴィル先輩に理解がありますね」
「理解あるっていうか、全肯定しているだけな気もするけど」
「それは私も思ったわ」
彼の口からは否定やそれに類似する言葉が出たことがない。
というか、この人に悪口っていう概念あるのかしら？
「美しい人やものは、ただ存在しているだけで私を豊かにしてくれる。『美しさ』とはときに見るものを救い、ときに狂わせる強いパワーだ。だが、同時にとても儚く脆いもの。目を離せばすぐ損なわれてしまう。だから私は、力の限り美を守り、美を助けたいと思っているだけだよ」
「それは……」
「ヴィル先輩のこと、まるで花や美術品のように言うんですね。確かに彼は美しい人です。しかし……守らねばなれないほど儚く脆い印象かと言われればそうは思えないというか……」
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ブロッサム(プロフ) - 絵が上手くないので難しいです！むしろ誰か描いてください……！ (2021年2月10日 17時) (
レス) id: e227af577a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月10日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年2月8日 16時
