＊ ページ11
「今まで散々面倒事を私にぶん投げたんですから、これくらいするのは当然の義務でしょう？」
「あ〜〜……えっと、その〜〜〜……」
「とぉ〜っても優しいんですなら、それくらいやってくれますよね？学園長？」
『散々アンタのわがままに付き合ったんだからこれくらいしろよな職務放棄クソカラス野郎』と言外に伝えると、私からの猛攻撃とエースたちの視線のダブルコンボに耐え切れず、学園長が叫んだ。
「あ〜〜〜〜もうっ！！わかりましたよ！ただちに業者を手配するので、ちゃんとメンバーをサポートしてくださいね！？」
「ええ、言質は取ってありますのでしっかりやってくださいね」
「わかってますよ！！」
事前にスマホで録音したのを見せると、学園長は泣きそうな顔になりながらボールルームのドアのほうへ近寄る。
「私も合宿スタートに向けていろいろ手配をしておかないと。ではみなさん、練習頑張ってくださいね！」
そう言って、学園長はボールルームを出て行く。
去り際、「自腹かぁ……」と呟いたのは無視した。
「全く口が挟めないまま合宿が決まってしまった……」
「そーね……ま、たまにはいんじゃね？だって合宿中は、ハートの女王の法律違反で首をはなられることもないってことだろ。いつもより気楽じゃん」
「オクタヴィネルの次は、ハーツラビュル、スカラビア、ポムフィオーレとの合同合宿か。こりゃ、にぎやかで楽しくなりそうだ！」
「学園長の決定なら仕方ない……。逆らって心証を悪くしたくはないからな」
なにはともあれ、オンボロ寮での合宿は決まった。
……ひとまず、帰ったらちゃんとリフォームしてあるか確認しておこう。
「強化合宿についてのミーティングは以上。次は……早速、レッスンを始めるわよ！」
「えっ、レッスンは強化合宿が始まったらじゃないの？」
「うぬぼれないで、新ジャガ一号」
し、新ジャガ一号って……。これまた斬新な呼び方ね。
「アンタたちは歌も踊りもまだド素人。1分たりとも無駄にできる時間はない」
「いいね！我らがＮＲＣトライブの旅立ちを祝し汽笛がわりに1曲奏でようじゃないか」
「………………」
その時、エペルがどこか不満そうに顔をしかめた。
だけどその顔に気付いていないのか、あえて無視しているのかシェーンハイト先輩が指示する。
「さあ、音楽をかけてちょうだい。『Piece of my world』！」
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ブロッサム(プロフ) - 絵が上手くないので難しいです！むしろ誰か描いてください……！ (2021年2月10日 17時) (
レス) id: e227af577a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月10日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年2月8日 16時
