EPISODE2-3 筋肉で勝負だ! ページ25
No side
サバナクロー寮のスタンプラリー会場・コロシアム。
ジャックと共にやってきたバルガスは、マジカメモンスターに恫喝する寮生たちを見た。
「おいテメェらなめてんじゃねぇぞゴラァ!」
「痛い目にあわねぇとわかんねぇのかアァン!?」
「ひゅ―――!迫力はんっぱね〜〜!」
「記念に写真撮るんで今のもっかいオナシャース!」
「「なんだとォ!?」」
恫喝されているというのにさらに煽るマジカメモンスターに、寮生たちが怒声を上げる。
「ゲ、ゲストとサバナクローの生徒たちがもめている。一触即発状態じゃないか!」
「俺がいくら止めても両方とも聞いてくれないんです。どう対応すれば良いのかわかんなくて……!」
「寮長のキングスカラーはどうした?あいつの言うことなら寮生は聞くだろう」
「それが……」
バルガスの問いにジャックは気まずそうにある方向に指をさす。
そこにいたのは……。
「おい、お前ら……………………全員生きて帰すんじゃねぇぞ!」
「「お―――!」」
「止めるどころか先導している!?」
「はい……一番キレてるのがレオナ先輩なんです……。ラギー先輩とハロウィーン運営委員のみんなでなんとか抑えてたんですけど、もう限界で……」
ハーツラビュルでもリドルがキレていたが、あそこにはストッパーであるトレイを含む寮生が数多くいた。
しかし、このサバナクローでのストッラーはジャックとラギー、それ以外だとほんの数人しかいない。
「あっ、ジャックくん!バルガス先生を連れてきてくれたんッスね!?オレのユニーク魔法でレオナさんを抑えるのももう限界ッス!早くどうにかしてー!」
ジャックが帰って来るまでレオナを抑えていてくれたラギーの切実な叫びに、バルガスは真剣な面立ちになる。
「このままでは怪我人が出てしまう……。……よし!ここは公平に、筋肉で勝負だ!」
「すっこんでろ!!!!!」
バルガスの的外れな言葉にレオナが怒声を上げた。
「あーあー……もうどうしようもないッスね。ジャックくん。オレらでこっそり魔法を使ってゲストを追い返しちまいましょう!」
「え、でも一般人に魔法なんて……!」
「ここでやんないと、逆に怪我人が増えることになるッス。楽しいハロウィーンにしたいなら大人になんなきゃ!」
「う……しょうがねえ!」
ラギーの言葉に覚悟を決めたジャックは、一緒にマジカルペンを構えた。
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年6月27日 19時