EPISODE2-4 疑っているんですか？ ページ26
こちらのチームも無事に妖精を追い払うことができた。
それにしても、この山の妖精はずいぶんとイタズラ好きね。学園の子たちとは大違い。
「妖精たちは全員追い払えましたね」
「ふう……魔法が使えないと結構しんどいなぁ」
「しかし、これで課題に集中できそうじゃ。さあ、どんどん釣るぞ！」
そうして釣りを再開したケイト先輩たち。
ジェイド先輩のアドバイスもあり、たった数十分で彼らのバケツの中は魚でいっぱいになる。
「みんな、どう？釣れた？けーくんは7匹釣れたよ！」
「わしは9匹、まずまずじゃな」
「オレは5匹だ！ジェイドのアドバイスのおかげで結構釣れたな〜」
「あとはこの魚で保存食を作れば、課題は完了ですね」
「でも、保存食っていってもいろいろあるよね。なにを作るのがいいんだろう？」
「天日干しや塩漬け、オイル漬け。保存食の種類は様々ですが……ここはひとつ、燻製を作ってみませんか？」
「燻製？」
「箱の中で細かい木のチップを熱し、一緒に入れた食材を煙でいぶして風味付けをする調理法です。木の煙をまとわせて食べるなんて、まさしく山そのものを味わう料理と言えるでしょう。ぜひともキャンプでやってみたいと思って出発前に勉強していたんです」
燻製……そういえば、土鍋でやる燻製料理とかあったわね。
「任せていただければ準備は僕がします。もちろん後片付けもします。燻製にしませんか？しましょう！」
「怖い怖い、落ち着いて！だれも反対してないから！」
「燻製の執着心がすごすぎる！」
「ここまで熱弁されては、拒否するわけにもいかんのう」
「でも、いいんじゃない？既製品の燻製なら買ったことあるけど、自分で作るのも楽しそう♪」
「そうだな！よし、さっそく作りに行くぞ！」
そうして、ジェイド先輩プレゼンツの燻製作りが始まった。
器用にも燻製器を自作し、釣った魚たちをいぶしていく。
「ジェイド手製の燻製器、なかなかいい具合じゃの。木製なのによく燃えないもんじゃ」
「景色にもマッチしてて映えてるよね〜。ほんと、スマホＯＫだったら写真撮れるのになぁ」
「たいしたものではありませんよ。辺りにあった廃材を再利用しただけですから」
「でも、ここまで仕上がるのは普通にすごいですよ」
燻製器の様子をカメラで撮影している間に、煙は徐々に弱くなっていく。
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
