EPISODE1-2 嬉しい誤算です ページ3
No side
クロウリーによって、講堂に集まった文化部。
ほとんどの生徒が呼び出された理由に内心冷や汗を流しながら、クロウリーの話に耳を傾ける。
「文化部の皆さん、全員お集まりですか？今から出欠を確認します」
「軽音部、全員いまーす」
「これ、なんの集まりなんだ？文化部だけが集められるなんて珍しいよなー」
「わかんないけど、アレなんじゃないかな……たぶん」
「ああ、アレじゃな。わしは楽しみじゃぞ」
「アレ……？もしかして、軽音部の中でわかってないのってオレだけか？」
ケイトとリリアが察する隣で、カリムだけは首を傾げる。
「ボードゲーム部も、いま揃ったところです」
「はぁ……こんな朝から呼び出されるなんてやってられませんわ。まだソシャゲのログボ回収終わってないのに。なんで集められたの、拙者たち？」
「……なんとなく察しはついていますが、予想が外れることを祈るばかりですね」
不満げなイデアの隣では、アズールが嫌そうに顔をしかめる。
その前の席では、ジェイドが笑顔で答える。
「山を愛する会、全員います。とはいえ、メンバーは僕ひとりですが」
「映画研究会とサイエンス部はいかがですか？」
「問題ないわ。全員出席してる」
「サイエンス部も出欠が取れたところです」
「ありがとうございます。それではこれで文化部の皆さんが全員……」
「待たせたな。ガーゴイル研究会だ。遅刻してしまったか？」
クロウリーが文化部は揃っていると思った直後、遅れてマレウスがやってきて固まる。
そう、忘れてはいけない。彼が所属するガーゴイル研究会も、たとえ部員が彼1人でもれっきとした文化部だ！
「……これで文化部の皆さんが全員揃いましたね！」
「学園長、今絶対にマレウスくんのこと忘れてたよね……」
誰もがクロウリーの醜態を察しながらも、それ以上は何も言わなかった。
もし次期妖精王の耳に届いてしまったら、確実に雷を落とされる。
「それでは、オリエンテーションを始めましょうか。バルガス先生、お願いします」
「……は？バルガス先生？」
バルガス先生の登場にイデアが目を丸くするが、アズールを含む大半が今回の話の内容を察した。
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
