EPISODE1-4 シャカシャカ動いてる ページ11
さっそく、記録係の仕事を始める私たち。
最初に寄ったのは、軽音部＆山を愛する会チーム。
「メインポールをスリーブに入れて……あれ、スリーブってどこだ？」
「カリム、その前にグランドシートを敷くんじゃ。雨が降った時に浸水してしまうぞ」
「グ、グランドシート？えっと、どれのことだ……？」
「わー、ちんぷんかんぷん。これ、思ってた以上に時間がかかりそうだね……」
「僕の方は終わりました。手伝いましょうか？」
「ええっ、もう！？いくらなんでも早すぎない？」
「僕は山を愛する会ですから。山に入る機会も多いですし、慣れているんですよ」
確かに、ジェイド先輩のテントは見事のものだ。
やはり経験者と未経験者と比べると、出来栄えの差は一目瞭然だ。
「よかったー！キャンプが得意そうな山を愛する会と軽音部が合同チームになるなんて超ラッキー。じゃあ、教えてもらおっかな〜。オレ、グランピングしか経験ないんだよね」
「ああ、聞いたことがあります。いま流行りのお洒落なキャンプですよね？」
「そうそう。オレが行ったのはテントとかもあらかじめ建ててあるし、楽しいとこだけ体験できるってカンジ。食事なんかも用意してくれててさ。星空を見ながらのんびりできてよかったんだー」
グランピング……ああ、私も昔やったわね。
もっとも、私の場合は家族とは別で、完全に貸し切り状態だったけど。
「オレがやったのもそれかな。昔、キャンプやってみたいって親に頼んだら……知らない間に親が山を買っててさ。テントや焚火の準備もすっかり済んでて、料理もシェフが作ってたし。用意してくれるのは嬉しいけど、オレとしてはやっぱ自分でいろいろやってみたかったんだよなー」
「オレが経験したものとはだいぶ違いそうだけど……ある意味1番“グランピング”なのかも」
「くふふ。わしが知っている昔のキャンプとは随分違うんじゃのう。平和で楽しそうじゃ」
そう言ったリリア先輩は、周囲を見渡す。
「それにしても、ジェイドよ。マレウスのやつは一緒じゃないんじゃな。わしらも3人しかおらんし、あやつも含めてひとチームになると思っておったが」
「このチーム分けは、バルガス先生が決めたものなんです。たしかマレウスさんは、サイエンス部とチームを組んでいたはずですよ」
彼らの話を聞いて、私たちは次にサイエンス部＆ガーゴイル研究会チームの方へ向かう。
彼らの設営場所に近付いた直後、バキッ！！と音がした。
……ちょっと待って、今の音何！？
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
