【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story26

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「僕もオルトにお土産を買おっと。豊作村に売っているもので、オルトが喜びそうなもの……これはなかなかの難問」
「オルトクンってなにが好きなんですか？」
「ボ、ボードゲームとじゃカードゲームとかですかな。まぁ、ここで売っているとは思いませんが」
「た、たしかにボードゲームとかはありませんけど……あ、そうだ！」

エペルは何かを思い出したのか、あるものを持って見せてきた。

「イデアサン。この木製の立体パズルはどうですか？」
「わ、すごい。結構細かく作ってあるわね」
「ふーん、組み立てると林檎の形になるってわけですな。パーツは50個くらいっすか」
「ほう、面白そうだな。僕もやってみるか」
「ボードゲームじゃないですが、こういう頭を使うようなものならオルトクンも……」

エペルがそう言った直後、パチパチパチン！と音と共にパズルが完成した。

「出来た。簡単過ぎるね」
「も、もうですか！？」
「は、早い！」
「こんなのパズルじゃなくて積み木だよ」
「つ、積み木って……」
「こ、このウサギの形のやつはどうですか？パーツの数が10倍くらい増えてますけど……」

エペルが別のパズルを出すも、イデア先輩はパチパチパチパチパチン！と組み立ててしまう。

「はぁ……こんなものをよくパズルなんて言えるね」
「す、すごい！」
「ぐっ……！僕だってもう少し時間があればこれしき…！」
「別にタイム競ってないわよ」
「すみません！一番難しいパズルはどれですか？」

何故かむきになっているセベクを宥めていると、エペルが店主に新しいパズルを頼む。

「そんだなぁ……。この、美しき女王のお城のやつはどうだべ？」
「デカい！50センチはあるぞ！？」
「飾っとるけど、わしも説明図を見ながら1年かかってやっとこさ組み立てたんだ〜。普通の人なら……たぶん10年かかっても作れねぇと思うべ」
「じゅ、10年……」

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