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火が灯っていないランタンは、焚火台の炎に反射してキラキラと輝く。
工芸品として見るなら、このランタンはかなり完成度が高い。
「みなさん、夜道で視界が悪くなったら、このランタンの周りに集まるようにしてください」
「わかった。この林檎の灯りを目印に、僕らは走ればいいんだな」
「見ていて欲しくなったわ。私も同じランタンを買うわ」
「あっ、もしかしてお土産用？Aサン、いいもの選ぶね！部屋に飾ったら、すっごく素敵だと思う。いっしょに買おうよ」
「ええ」
「すみません、このランタンを2つください！」
「はいと。どもだきゃ！」
店主から渡されたランタンは、割れないように専用の箱に入れられる。
それを大事に持つと、ジェイド先輩が微笑んだ。
「いいお土産を買いましたね、Aさん」
「すごく豊作村らしい、ソリレースの記念にもなると思う。学園に戻っても、このランタンを見て豊作村のことを思い出してね！」
「ふん。思い出すなら、明日僕たちが『ケルッカロト』で優勝する光景にしろ」
「……うん。記録にも記憶にも残る最高のレースにしよう！」
「そうね。このランタンを買った記憶の中に残るように頑張りなさい」
そう言うと、4人は頷いた。
「さぁ、今度こそ集会所に戻りましょうか」
エペルの言葉に賛成し、集会所へ向かう。
ぽつぽつと街灯がある道を歩き、ようやく目的の建物が見えてきた。
「ようやく着いたんだゾ！」
「そうだ。もう1度、井戸でお願いをしませんか？レースの必勝祈願……ううん！みんなで優勝を宣言しましょうよ！」
「いいだろう！」
「えぇ、そうですね」
「アイツらが負けて悔しがる姿が目に浮かびますわ」
全員が了承すると、みんな井戸の周りに集まった。
「それじゃ、やりますよ。せーの……！」
「「「「ソリレースで優勝する！！！」」」」
「村のウマい物、腹いっぱい食うんだゾ！！！」
「今度は揃いましたね！……グリムクンだけ我欲全開だったけど」
「オレ様はいつでも食い物が1番大事だ！」
「ふふ、グリムくんはぶれないですね」
「ある意味、グリムらしいわね」
いつも通りのグリムを見て、みんな肩を竦めるのだった。
EPISODE4-5 思ってたのと違う！→←EPISODE4-4 最高のレースにしよう
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2023年3月1日 21時) (
レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き、15ページエペルのセリフ『開催する年』が『開催する都市』になっています。 (2023年3月1日 17時) (レス) id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いくつか訂正があります。イベントストーリー25、42ページ『型紙』が『髪型』になってます。 44ページのイデアのセリフ『しゃあなし』が『じゃあなし』 イベントストーリー26、5ページのエペルのセリフ『モルン山で採れる木』が『気』 に (2023年3月1日 17時) (レス) @page22 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (2023年2月23日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 面白いです！続きも頑張ってください！応援してます! (2023年2月23日 15時) (レス) id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年2月21日 1時
