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ジェイド先輩は屋台の料理の見た目でそう判断するが、実際漂ってくるのは香ばしい匂いではなく、甘い匂い。
匂い的にはホットケーキに近い。
「僕も知らない料理だ。味の想像ができないな。食べてみるか」
「か！でぎだのとけ！」
「「「いただきまーす！」」」
「あ、ちょっとま――」
私が制止する前に、3人は例の料理を食べる。
直後、3人の目が見開いた。
「「「……ん！？」」」
「ウニャニャ！なんだ、これ！？めちゃくちゃ甘い！」
「おい、ジェイド先輩！どこがソース味の軽食なんだ！？タコだって入っていないぞ！」
「おかしいですね」
「当たり前よ。だってそれ、タコ焼きじゃないもの」
「「「え？」」」
「あ！やっぱりここだった！」
私の言葉に3人が目を丸くしたとき、ちょうど置いてきたエペルとイデア先輩もやって来た。
「お腹が空いていると言ってたから、コッコマーケットに来ていると思ったんだ」
「僕たちがはぐれたわけじゃない。お前たちが見失っただけだ」
「どういう理屈？」
それはあまりにも暴論でしょ。
「おい、エペル！この料理、タコが入ってないんだゾ！」
「えっ、タコ焼き……？違う違う。これは小さなパンケーキだよ。小麦粉生地を球状に焼いて、ジャムを添えて食べるデザートなんだ」
「そうだったのですか。見た目が似ていたので、間違えてしまいました」
「A、お前は最初から知っていたな？」
「ええ、匂いを嗅いだだけでわかったわよ。タコ焼きの匂いと全然違うから」
そんな会話をしている間にも、グリムはパンケーキを頬張った。
「最初は驚いたけど、表面のサクサクした食感がクセになるんだゾ！」
「運動後に糖分を欲していたので、ちょうど良いな」
「タコ焼きにソックリのデザード……フロイドが驚きそうです。調理方法をよく見て覚えておきましょう」
「作り方なら、僕もわかりますよ。よく自分で作っていたんです。夜、どうしても甘い物が食べたくなったときに。この辺りは、真夜中に開いているお店がないですからね。後で、レシピを書いてお渡しします」
「ありがとうございます、エペルくん」
「それより集会所に急いで向かいましょう！村の人たちが待ってますから」
「そうですね。早く……」
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2023年3月1日 21時) (
レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き、15ページエペルのセリフ『開催する年』が『開催する都市』になっています。 (2023年3月1日 17時) (レス) id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いくつか訂正があります。イベントストーリー25、42ページ『型紙』が『髪型』になってます。 44ページのイデアのセリフ『しゃあなし』が『じゃあなし』 イベントストーリー26、5ページのエペルのセリフ『モルン山で採れる木』が『気』 に (2023年3月1日 17時) (レス) @page22 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (2023年2月23日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 面白いです！続きも頑張ってください！応援してます! (2023年2月23日 15時) (レス) id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年2月21日 1時
