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す、すごい。
みんながここまで嫌悪感を出すなんて……。
ナイトレイブンカレッジがロイヤルソードアカデミーを目の敵にしているのは、単純に100年に負け続けていることだけじゃない。
この砂糖の塊を蜂蜜漬けにして、そのままホイップクリームで包み込んだような甘ったるい思考と言動が、彼らにとっては虫唾を走らせるほど気に入らないのだ。
「「「「こいつらには…………絶対負けない!!!!」」」」
だからこそ、4人の目に途轍もない闘志の炎が燃え上がった。
「ナイトレイブンカレッジの人たちも、レースに出場するの?」
「あ……うん、そうなんだ。僕とイデアサン、ジェイドサン、セベククンの4人がチームだよ」
「そうですか!スタッフの方から、前年度のチャンピオンが怪我をしたと聞いて心配していたんです」
「大怪我なのかな……心配……」
「チャンピオンの人たちは出られないのに、自分たちが楽しむのは気が引けると思っていたのですが……ナイトレイブンカレッジのみなさんが出場するのなら、楽しいレースになりそう!」
「お祭りも盛り上がって、村の人たちが喜んでくれそうだよね……へぷち!」
「うん!俄然やる気が湧いてきました!うれしいな〜!」
「………………………………………」
「お、お姉ちゃん!すごい顔してるよ!?」
ハルカが何か言ってくるが、私はそれどころではなかった。
あまりにも素直すぎる言葉は、今まで冷遇されてきた私にとっては鳥肌が立つほどの悪寒が走った。
「貴様ら……随分と余裕ではないか。まさか僕に勝てると思っているのか?」
「てやんでぃ!当たり前だ!」
「勝てるかどうかはわからないけど、全力を尽くしますよ」
「そうそう!みんなでガンバロー!ファイトー!」
「それじゃあみんな、もう少しソリの練習しよう!」
「ほう。練習か」
「せっかくだから、お手並みを拝見させてもらおうかな」
「ナイトレイブンカレッジの人たちの前で走るなんて、はっ、はずかしい……」
「うーん、それはやめておいたほうがいいじゃないかしら……?」
敵情視察する気満々の面子に、私はそう呟くも聞く耳は持たない。
そのままケルッカロト会場でロイヤルソードアカデミーのソリの腕を見ることになった。
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (2023年3月1日 21時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き、15ページエペルのセリフ『開催する年』が『開催する都市』になっています。 (2023年3月1日 17時) (レス) id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いくつか訂正があります。イベントストーリー25、42ページ『型紙』が『髪型』になってます。 44ページのイデアのセリフ『しゃあなし』が『じゃあなし』 イベントストーリー26、5ページのエペルのセリフ『モルン山で採れる木』が『気』 に (2023年3月1日 17時) (レス) @page22 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます! (2023年2月23日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 面白いです!続きも頑張ってください!応援してます! (2023年2月23日 15時) (レス) id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年2月21日 1時