【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story26

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「なるべくゥ！？違うだろ！！絶対に優勝するんだよ！！！！！」
「は、はいぃ！？」

優勝……？
…………優勝！？
このほぼ未経験だらけの、協調性皆無プライド高すぎチームで！！？

「ゆ、優勝！？いきなり言われても……」
「急にハードルを上げてきましたね」
「む……無理に決まってますわ……」
「ソリレース優勝の栄光を、村の外のもんだけのチームに持っていかれるわけにはいかん！村長たちの代わりに、なにがなんでもアンタらが優勝するんだ！わかったね！？」
「そ、それはいくらなんでも無理だよ！僕以外はみんな未経験なんだから！」
「そ、そうじゃよ、マルヤさん！」
「四の五の抜かすんじゃあないよ！！！」
「「ひっ！」」

またマルヤさんの一喝に、エペルだけでなく村長さんも悲鳴を上げた。

「やる前から、無理なんて決めつけるんじゃない！種をまかなきゃ林檎の木も生えないし、実だって出来ないだろう！！！！！！！」
「ば、ばあちゃんの態度がいきなり豹変したんだゾ！？」
「えっと……おばあちゃんは『ケルッカロト』が大好きなんだ。毎年『優勝チームは絶対に豊作村から出す！』って言ってて……」
「それでこの豹変ぶりなのですね」
「はい。『ケルッカロト』のこと……特に優勝チームのことになると興奮しすぎて、いつもの優しいおおばあちゃんからは想像できないくらい、荒々しくなっちゃうんです……」
「……やっぱりエペルのばあちゃんなんだゾ」
「そうね。こういうところは本当そっくり」

今ので確信したわ。
エペルの容姿と性格は、ほぼ100％マルヤさんからの遺伝だわ。

「アンタたち！！なにがなんでも優勝するんだ！！わかったね！！」

そう言ったマルヤさんの一喝は、みんなの鼓膜を震わせるほどの音量があった。

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