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ページ39

否定しないクルーウェルとバルガスに、クロウリーが悲鳴交じりで叫ぶ。
だがそれも、パチンッと指を鳴らす音で全て変わる。
クロウリー以外の4人の目がとろんとしたのを見て、すぐさま頭上を見上げた。

「まったく……いい年のくせに打ち上げに誘われなかっただけで拗ねるんじゃないわよ」
「う、うるさいですね……というか、いつの間に戻ってきたんですか?しかもご丁寧に記憶消去の魔法までかけて」

ふわふわと浮く月虹の魔女は、ちらりと闇の鏡を見た。

「ここを去る前に彼に記憶を消したかったのよ。私と会うには、まだ早いからね」
「はぁ……どうせ、聞いても答えてくませんよね?」
「あら、わかってるじゃない」

ああ、本当にこの魔女は自分勝手だ。
いろんなことに首を突っ込んで、人の領域にずかずかと踏み入るくせに、自分のことになると一線を引く。

だからこそ、クロウリーを含む友人たちは、彼女を放っておくことができない。
子孫である少女と同じく、いつの間にか多くの人の心を乱す魔性の女――まさしく、魔女だ。

「じゃ、また機会があったら会いましょう。それまで生きてなさいよ、クロウリー」
「ちょっと!毎回去り際に怖いこと言うのやめてくださいよ!」
「ふふふっ」

クロウリーの言葉に月虹の魔女は小さく笑うと、そのまま姿を消す。
それを見てため息をついていると、意識を取り戻した教師たちが頭を抱えた。

「……………ん?あれ、私たちはなにを……?」
「たしか……そうだ、生徒たちの帰りを待っていたんだ」
「そうです。で、さっきの打ち上げの話に戻りますが……」
「あ、あーっ!闇の鏡が光っている!」
「見てください学園長。ほら!ほらっ!」
「……ええ、いいですよいいですよ。流されてあげます……。私!!優しいので!!??」

そう言って振り返った直後、本当に闇の鏡が光りだした。

*→←EPISODE5-16 呼ばれてませんけど!?



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ブロッサム(プロフ) - 訂正報告ありがとうございました! (2022年11月28日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。28ページの夢主の名前が変わってないです。 (2022年11月28日 14時) (レス) @page28 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そこはまだ考えてないので、お楽しみに! (2022年11月27日 18時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - やった!嬉しいです!そういえば、ロロが夢主を月虹の魔女の子孫だと知ったらどんな反応する予定ですか? (2022年11月27日 17時) (レス) @page26 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - その予定です! (2022年11月27日 16時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2022年11月14日 23時

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