【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story16 (ページ47)

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でもグリムに付き合うことを考えると、かなり食べることになるのよね……。
それに食べ慣れていない羊肉をたくさん食べるのはチャレンジすぎるから、野菜多めに注文しておこう。

「この店では、トマトやオリーブ、スライスオニオンなどを自由にトッピング出来ます」
「ソースもたくさんあるな。ヨーグルト、ガーリック、チリソース……」
「この店、ソースも組み合わせできるのね」
「俺はひよこ豆のペーストとガーリックを合わせたソースで食べるのが、気に入っています」
「ジャミルのお気に入りなら、期待できそうだな。俺はそれにしてみようか」

先にメニュー表を見ていたトレイ先輩は、ジャミル先輩のおススメを聞いて、同じものにするらしい。

「僕はオーソドックスなものをいただこう。基本の味を味わってみたいからな」
「オレは、玉ねぎとトマトとハラペーニョ多め、ソースはマヨネーズとバジルのミックス！それと、ヨーグルトを最後にサッと掛けて♪サンドするのは……堅めのバゲットにしようかな！」
「フフフッ、オレ様はトッピング全部で、ソースも全部ミックスで頼むゾ！」
「まとまりがないな。注文がバラバラだ……」

みんな思い思いの注文をしており、グリムなんか味がおかしくなると思うほどの注文をしていた。
だけど、ジャミル先輩はそれを一言一句逃さず頭に入れていた。

「Aはどうする？」
「私はツノ太郎と同じオーソドックスなもの、野菜たっぷりでお願いします」
「わかった。それでは注文してこよう。ちょっと待ってろよ」

そう言って、ジャミル先輩は屋台へ走り注文を言う。

「すみません。ラップサンドを5個と、バケットサンドを1つ。トッピングとソースは……」

さすがアジーム家の従者、全員の注文を噛まずにさらさらと言えている。

「全員分の注文を、よどみなく伝えている。ちゃんと覚えているんだな」
「さすが、ジャミルくんだね～♪」

彼の背後で、トレイ先輩とケイト先輩は感心したように言った。