【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story14 (ページ3)

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「ああ。ランタンとツルハシを持って……頭から黒いインクみたいなのを垂らした……でかいバケモノ……」
「はあ？夢でも見たんじゃねーのか。ゴーストや妖精をビビって見間違えたとか……」
「そんなわけないだろう！みんなで倒すの大変だったんだぞ！」
「おう！でっかくてドロドロしてて超こえーヤツだったんだゾ！！」
「はいはい。わかったわかった」
「信じてないわね？もし万が一にもアレを見たら、その時は謝りなさいよ」
「おう、何度でも謝ってやるよ」

む、むかつく……！
この狼、私たちの話を完全に嘘だと思ってる！！

「ともかく、奥に行きゃあでかい魔法石があるかもしれないんだな。なら行くしかねえだろ」
「だけど……」
「仮にそのバケモノっつーのが本当にいたとしても、お前たちで倒したんだろ？なら大丈夫じゃねえか。ここで時間切れになって、課題を中途半端にするなんてごめんだ」
「まあ、一理あるわね……」
「俺は1人でも行くぜ。お前らはここで待ってるんだな」
「……お前が行くのに、僕はビビったなんて思われるのは我慢できない。それなら一緒に行く！」
「オオオ、オレ様だってビビってないもんね！ついて行って、記録を収めるんだゾ！」
「それに、もしもの場合は私が対処するわ。あの時みたいに魔法をぶっ放せば一撃でしょ」

話し合いで決めた私たちは、あのバケモノが現れた場所へ行く。
やはりここには人の気配はなく、冷たい空気が肌を刺激する。

「前に来たのは、この辺りだったと思う。早いところ魔法石を探そう」
「この辺りから魔力が流れてるから、そこを掘ったら出てくると思うわ」

さっそく魔法石を掘り出そうとツルハシを持った直後、

「「！？」」

もう聞き飽きた音が聞こえてきた。

「この音……もしかして……」
「ああ、妖精だ！」
「くっ……迎え討つしかないか！」

こんな奥にも現れた妖精たちを見て、デュースとジャックはツルハシを持って吶喊した。