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「お菓子いっぱいもらって……写真いっぱい撮ってくれて……いろんなヤツらからキャーキャー言われて……この前まですっげー嬉しかったし楽しかったけど…………今は、全然嬉しくないし楽しくないんだゾ……」
「そうよね。一番ハロウィーンを楽しみにしてたのは、グリムだものね」
いつしかぐずぐずと泣き出したグリムに、私は優しく背中を叩く。
誰もが無言になる中、ケイト先輩が口を開いた。
「『もう行った?最高のハロウィーンスポットナイトレイヴンカレッジ!』『絶対に外せない!ナイトレイヴンカレッジで過ごす、とっておきの『ハロウィーンウィーク』!』……まとめ記事もたくさんできてマジカメはナイトレイヴンカレッジの話でもちきり。
ナイトレイヴンカレッジに行かずしてハロウィーンは語れない!とまで言われてるよ。今日も含めて残り2日間。ハロウィーン目当てのゲストは増える一方だろうね」
「マジカメモンスターも次々にやってくるというわけですね」
「昨日まででも対応が大変だったのにこれ以上ひどくなるの……!?」
「気が重すぎ……」
「31日になるのがこえーな」
ケイト先輩の言葉に、みんなの顔が不安でいっぱいになる。
ジャックの言う通り、31日がなるのが怖いわね。
「……弱音を吐いている暇なんてないわ。明日のパーティーを無事に開催するためにもマジカメモンスターの対策をしないと……」
ヴィル先輩がそういった時だ。
「「「大変だあ〜〜!」」」
オンボロ寮のゴーストたちが血相を変えて入って来た。
「……」
「「「……」」」
しかし、講堂にいたみんなは思わず無言になる。
もう慣れちゃって感覚が麻痺してるみたい……。
「最近何度も見ているこのパターン。嫌な予感しかしませんが…………ごほん!オンボロ寮のゴーストくん。一体どうしたんですか?」
「グ……グ……グレート・セブンの像が大変なことになってるんだ!」
「「「ええっ!?」」」
「グ、グレート・セブンですって!?」
グレート・セブンの像。
どの寮が尊敬し憧れている彼らの像は、傷を1つつけただけで大騒ぎになる。
まさかと思うけど、マジカメモンスターたちがあの像にも手を出したってこと……!?
「みなさん、会議はいったん休止!至急メインストリートに向かいましょう」
学園長の指示に従い、私たちはメインストリートへと向かうのだった。
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ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 魔に愛されシリーズ大好きです 更新頑張ってください (2021年7月27日 10時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年7月22日 15時