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「ん？なんかあったの？」
臣「それが炊飯器の調子が悪くてな」
それで千景と丞が修理を…？
ここの寮の人は本当になんでもできるな…。
千景「…これは直せないかもしれないな」
臣「わかりました。左京さんに伝えてきます」
臣が談話室を出て行ってから、数十分ほど二人は直そうとしていたが、無理だったようだ。
丞「今日は各自で用意するしかないな」
千景「そうだね」
「まじか」
咲也「…じゃあみんなでどこか食べに行きませんか？」
いつの間にか談話室に集まっていた春組。
シトロン「イタルのオグラネ」
至「マジか」
綴「おぐらじゃなくておごりな」
「いつもちゃんとツッコむね」
真澄「至のおごりなら行く」
至「おい」
千景「まあ、俺もフォローしてあげるよ」
至「あざっす」
千景「何食べたい？」
シトロン「ここは定番のおすしネ」
綴「…寿司かぁ〜、ありっすね！」
至「久しぶりだし、あり」
咲也「お寿司いいですね！」
真澄「俺は何でもいい」
千景「Aは？」
春組の仲の良さにのほほんとしていると、急に話を振られたのでびっくりしてしまった。
「え？私も行っていいの？」
千景「どこに今更遠慮するわけ？」
至「この前のブライダル企画のお礼してないしね」
千景「あれ好評だったな」
「あ、そうなんだ」
シトロン「じゃあ回らないお寿司に行くネ」
至「マジか」
千景「…仕方ないな」
寮の近くにお寿司屋さんはなかったので、至と千景の車の二手に分かれて行くことになった。ジャンケンで分かれ、私は千景の車にシトロンと乗ることになった。
今日はシトロンの謎の誘導で助手席に座らされた。
千景「…向こうの車、大変そうだな」
「至と真澄が、ね」
千景「綴と咲也がいるからまだマシか」
シトロン「マスミは素直じゃないネ」
「ふふ、そうだね」
千景「茅ヶ崎が真澄を気にかけるようになったのって第二回公演の時からだっけ？」
「そうそう。学校にまで迎えに来てたよ」
千景「へぇ」
「千景もすっかりみんなの面倒を見るようになったよね」
千景「…誰かさんのお人好しが少し移ったのかもね」
「ん？何て？聞こえなかった」
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作者名：桜 | 作成日時：2020年5月24日 20時
