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打ち合わせに行くと、台本を頂き、撮影日程のスケジュールや詳細、契約などの説明を受けた。衣装用にサイズも測られた。
台本を初めて読む時は、集中できる環境で一気に読むことを学校で教わったから、寮に帰ってから読むことにした。
寮に帰り私は部屋に直行しすぐに台本を読んだ。
今回、テレビ局もすごく練っていた企画だったのか、台本はすでに全話分全て出来上がっていた。
天馬に聞くと、これは滅多にないことらしい。
ドラマでも視聴率が悪いと打ち切りがあるから、いつもギリギリに次の話の台本をもらっているとかなんとか…。
でも今回は既に10話分出来てしまっている。
ということは、それだけの期待値があるということだ。
話の内容は、
一人暮らしをしているヒロインの親友が学校で一番モテる男子生徒に告白をするが、酷い振られ方をし、それに怒ったヒロインがその男子生徒に詰め寄り、事故で階段から突き落としてしまい、怪我をさせてしまう。
ヒロインは仕方なく、その男子生徒を介護し、家まで運ぶがその家はヒロインが住んでるアパートの隣の部屋で…。
色々あり、一緒の部屋に住むことになってしまう。最初はいがみ合っていた二人はだんだん惹かれ合っていく。
一人暮らしをしている理由は中学生の時に両親が喧嘩をし、その時に聞こえてきた内容が父親が本当の父親ではないのに、何故ヒロインの面倒をみないといけないのかなどという内容だった。
そしてある日突然、父親と名乗る人物が現れる。それが岸本さんだ。
家族と思って過ごしていた父親が自分の本当の父親ではなかったという事実を知る。
しかもその父親は癌を患っていて、どうしてもヒロインに会いたくなり、会いに来たと話す。
このことにヒロインは葛藤し悩み苦しむ。
男子生徒の支えもあり、意を決して男子生徒と父親に会いに行く。
その男子生徒はその父親からヒロインのことを支えるように頼まれていた。
最終的に二人は結婚し、ハッピーエンドを迎えるといった内容だった。
「…これは、稽古しないとかなりまずい…」
私はまず1話目の台本を手にし、天馬の部屋に行った。扉を開けると天馬もちょうど読み終えた様子だった。幸はラフを描いているところだった。
「天馬、今日から読み合わせしたいんだけど、いいかな…？」
天馬「ああ」
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ドラマのあらすじはLDKとオリジナルを組み合わせてます。オリジナル要素強くてすみません。
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作者名：桜 | 作成日時：2020年5月24日 20時
