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綴「A、大丈夫か？」
「あ、うん」
十座「何かあったのか？」
「いや、今日からジョギングを丞メニューのランニングに切り替えたら、思ってた以上にキツすぎて…」
あっ…とみんな一斉に察してくれた。
いづみ「毎日丞さんとジョギングしてること自体がすごいよね」
万里「あの人は超人だからな」
「丞とジョギングするようになってから、体重も落ちたんだよね」
いづみ「ダイエット効果もちゃんとあるんだね」
「食事も糖質を控えると良いって言ってたけど、お米大好きだから無理って言った」
太一「Aチャン食べてる時が一番幸せそうッス！」
「あはは」
私が一番幸せな時は、みんなが満足げに舞台の幕を下ろせた時だよ。
それは、また今度伝えるか。
綴、十座、天馬、太一と仲良く大学に行く。
よく考えれば私以外みんな欧華高校出身だな…。
「真澄が少し心配だな…」
綴「何で？」
「高校の時いつも私と一緒にいたから」
綴「あー、確かに。高校の話聞いてもAの話しか返ってこなかったな」
十座「大学だし大丈夫だろ」
「まあ、それもそっか」
一緒の学年の太一と天馬は必修では同じクラスだけど、一般教養と選択科目では離れてるクラスもあるから、ずっと一緒にいられるわけじゃないけど、一人でいる時間の方が少ない。
真澄も友達が出来ていたらいいんだけど…。今度聞いてみるか。
そう言えば今度のタイマンACTの題材は悪魔に決まったらしい。
紬、前は天使を演じて今度は悪魔を演じるのか…全く正反対だな。
…いや、でも共通してる所もあるのかな……。
綴は出演するみんなに話を聞くことにしたらしい。
学校帰り、出版社に打ち合わせに行くとロビーで雄三に会った。
「あれ？雄三さん」
雄三「おう、お前か」
「なんでこんな所に？」
雄三「Spotlightの取材を受けにな」
「雛森さんの？」
雄三「いや、霞には会えてない。ってかどうして霞のこと知ってるんだ？」
あ、まずい。
探ってることあんまり知られない方がいいよね…。
「たまたま何度かお会いする機会があって…」
雄三「ふーん？」
「え、演技の勉強の参考にしようと思って初代組の公演、全部見直したら、たまたま見覚えのある方が出ていらっしゃるなあー、と思いまして…」
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作者名：桜 | 作成日時：2020年5月24日 20時
