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「ほかには？」
至「んー、イケメンに甘いセリフを言ってもらえる」
「例えば？」
至「んー、」
私が質問攻めをすると、至は少しだけ困った顔をしていた。
至「あいしてるよ」
至がセリフっぽく言ってくれて、私はポカーンとしてしまった。
至「とか？」
「でも至、毎日私に好きだよって言ってくれるでしょ？」
至「たしかに」
「ほかには？」
至が考えていると、
コンコン
万里「入るぞー」
「あ、万里！」
至「万里、良いところに来た！」
万里「なんすか、ってかA、体調は？」
「絶好調！万里のおかげ！ありがとう！」
私は至との会話が楽しくてそのテンションのまま答えると、万里が少し引いてしまった。
万里「で、なんの話してたわけ？」
万里はそう言いながら、ベッドのすぐそばの床にあぐらをかいて座った。
至「乙女ゲーについて」
万里「は？」
「乙女ゲーがどんなゲームなのか聞いてたの」
至「Aに色々答えても、現実でもう起こってるとか言うわけ」
万里「あ〜」
「万里、乙女ゲーで、イケメンが言ってくれる甘いセリフってどんなの？」
万里「んー、」
至「乙女ゲー、やってみるか、」
万里「は」
「それが1番早いかもしれないね」
私は自分の携帯を取り出して、とりあえず乙女ゲーと呼ばれるものをインストールすることにした。
「至、課金しちゃダメだよ？」
至「はは」
至も笑いながら、インストールしていた。
万里「…しゃあねぇなぁ」
そういいながらも、万里もインストールした。
「じゃあ、誰が乙女ゲーを攻略して、乙女ゲーの良さを知るのか勝負だね」
私たちは黙々とゲームを始めた。
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作者名：桜 | 作成日時：2020年1月28日 1時
