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71、72話のrbrのセリフにrbrを省略します
※※※※※
｢･･･た、ただいま｣
恐る恐る玄関を開く
…覚悟を決めたといってもやっぱり俺は臆病なんだろう、足が竦む
廊下の奥から気配はない
シャオロンが話を聞けたという事は、彼女は泣いているのではないだろうか
リビングにも彼女の姿は見当たらず、彼女に貸し与えた部屋から物音がする
彼女のアトリエが脳裏を掠る
散らばった画用紙、モノクロの絵、青い世界…
｢……っ｣
誤魔化すように頭を振る
彼女に声を掛けようと部屋を覗いて
俺は、言葉を失った
俺の服を着た、手を薄紫色に染めた彼女が、大きなキャンバスを前に俺に背を向けている
彼女の横には薄紫の水性ペンキの缶
直接その缶に手を突っ込んでキャンバスを彩っていく
そのキャンバスには
｢………俺、が｣
思わず声が漏れる
彼女の手が描くのは俺の姿
彼女の手が、撫でるように、縋るように、キャンバスに色を付ける
………
配信をしている時の横顔が、綺麗だと思った
今の彼女には、俺の声は聞こえていないようだ
それならば、もしかしたら存在もすぐには認識できないかもしれない
【 見たい 】
彼女の顔が見たい
彼女の横顔が見たい
彼女の真剣な顔が、見たい
ゆっくりと、距離を保ったまま彼女の顔が見える位置に移動する
キャンバスだけを見つめる二色の双眼
髪の色と相俟って、まるで別世界にいるような不思議な存在感
(あぁ…これだ)
俺は、この横顔に惚れたんだ
不意に彼女の手が止まり、彼女の双眼が絵を捉える
『…ろぼろ…さん』
彼女が絵に伸ばした手を、横から掻っ攫う
自身の手についた色を追うように、彼女がこちらに目を向ける
彼女に、見てほしい
絵ではなく、俺を…
掻っ攫った手を、自身の顔に添わせる
ぬるり、とペンキが顔を撫でるが気にならない
｢俺は、ここや｣
彼女の瞳に、色ではなく、俺が映った
『……ロボロさん』
｢おん｣
途端に彼女の顔に滲む困惑
自身の手についたペンキも、掴まれたままの腕も、俺の存在さえもが彼女を惑わせる
｢Aちゃん、聞いて｣
『でも…ペンキが』
｢いいから、聞いて｣
『…はい』
俺の中に、もう迷いはなかった
彼女のあの横顔を見るのが、彼女の双眼に映るのが、俺だけでありますように…
｢好きや Aちゃん
前にも言ったけど俺、Aちゃんの傍から離れるつもりあらへんねん
だから俺に
あんさんの隣にいる権利、くれへん？｣
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bloom(プロフ) - みゆうさん» コメントありがとうございます。返信遅くなって申し訳ありません。DMは解放いたしましたので、まだ興味を持っていただけるようであれば、よろしくお願いします。 (11月20日 7時) (
レス) id: 8bbe5d5c73 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - コメント失礼します。bloom様のTwitterへフォロリクを送ったのですがDMを送ることができなかったのでこちらにコメントさせていただきました。@JCz3pというアカウントで送っているので、もし良ければ承認していただけると嬉しいです( . .)" (10月1日 22時) (レス) id: bb335747e5 (このIDを非表示/違反報告)
bloom(プロフ) - モキュさンさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです！ (2022年3月15日 10時) (レス) id: ceb7048219 (このIDを非表示/違反報告)
モキュさン(プロフ) - bloom様の作品(この作品とは違うもの)を見ていて、紹介されていたので私rdr推しと言う共通点もあり見させて頂きましたｯｯ！もう、本当に語彙力が消えるぐらいに尊かったです…ちょっとその語彙力わけてほsi(())) (2022年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 2c5e2c02ce (このIDを非表示/違反報告)
bloom(プロフ) - I.risさん» 作者名で検索できませんか？ (2021年5月5日 22時) (レス) id: 8bbe5d5c73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bloom | 作成日時：2021年3月25日 12時
