恋の覚悟 3 ページ7
ハルside
ハル「ハルはツナさんと帰ります！色々と夫の不貞を問い詰めなきゃいけないので！」
ツナ「不貞ってなんだよ！？ていうか夫じゃないし！」
夕焼けに照らされ始めたオレンジ色の公園で、いつもと似たようなやり取りをする私とツナさん。そして獄寺さん。
獄寺「お前、10代目に迷惑かけてんじゃねえよ！！」
ハル「迷惑じゃないです！これは妻として当然のことなんですから！」
ギャーギャーと両脇で騒ぐ私たちがやかましいのか、ツナさんは厄介そうな顔で耳を塞いでしまった。
それに気づきながらもハルは獄寺さんに言葉を投げ続ける。
ハル「獄寺さんは先に帰っててください！ハルはツナさんをじっくり問い詰めるので！」
獄寺「はぁ！？んなことさせるわけ…」
ハル「させてください！！」
獄寺さんを見つめ、言葉を続ける。
ハル「…これできっと、最後にしますから」
今まで考えて、悩んで、ようやく出せた結論。
それをツナさんに告げる覚悟をしたと獄寺さんに示せば、獄寺さんは少しハッとしてから…押し黙るように一歩下がりました。
そして、ツナさんの肩を叩き、耳に当てた手を降ろさせてから言ったんです。
獄寺「…すんません、10代目！
俺このあとバイト入ってました！
大変ご不便をおかけしますが、今日だけはこのドアホと2人で帰ってやってください！」
ツナ「え？う、うん…」
ツナ(獄寺くんがこんなにも早く引き下がるなんて珍しいな…)
ハル「ハルはドアホじゃないです！」
獄寺「るせ。…俺が協力するのはこれで最後だからな」
最後の一言は小声でそういうと、獄寺さんはツナさんに手を振りながら足早に帰って行きました。
ツナ(なんだ…？)
2人っきりなったところで、ハルはさっきの勢いを取り戻す。
ハル「さあ、ツナさん！白状してください！
お見合いでどんな人を選んだんですか！どれだけキュートな女の子たちに囲まれたんですか！それとも大人の色気たっぷりの女性にゾッコンですかー！？」
涙目になりながら揺さぶるハルに、ツナさんは「だぁーーっもう！！」と手を払いのけながら、口走りました。
ツナ「誰も選んでないよ！
見合いは途中で中止になったし、そもそも俺、好きな子いるし！！」
ハルはピクッと反応すると…ようやく聞けたその言葉に、静かに俯きました。
俯くしか、なかったんです。
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らっく(プロフ) - 今日もたくさんの評価ありがとうございました！更新増やさせていただきました〜 (2019年3月17日 21時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ラスクさん» コメントありがとうございます！ついにコウちゃんの正体が見え隠れしてきましたね〜果たしてミルフィオーレに何が起こっているのか、こうちゃんの目的はなんなのか。続きをどうぞお楽しみに！ (2019年3月17日 20時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - こ、コウちゃん！？と口に出してしまいそう…それぐらい引き込まれました！続き楽しみにしてます (2019年3月17日 16時) (レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価すごくうれしいです！ありがとうございます！お礼にたくさん更新しますので明日もお楽しみに！ (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» ありがとうございます！ここから先は怒涛の展開ですのでお見逃しなく…ー (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月15日 14時
