【名探偵コナン】BloodyMary【黒の組織】

code.4 "Goodluck" ページ5

『というと?』
「日時と場所だ。警察は、そこに現れるお前らを確保し、芋づる式にボスまでたどり着こう、という算段だったんだ。詳しいことは何も話してない、何も...」

じっとジムの目を見つめる。
嘘はついていないらしい。

『そう。じゃあ、』

ジムの額に銃口を向ける。

『ごめんね』

ﾊﾟﾝｯ


バ「...残りの2人はどうする」
『そのままでいいよ』

ﾋｭﾝ、

『っ!?』

その瞬間、私の頬に血が滲む。

『どこだ!?』

弾丸の飛んできたらしい方向を見ると、一人の男が立っており、私に銃口を向けながら近づいてくる。

チッ、仲間がいたか...

「動くな!先輩...もう大丈夫ですよ、」

遠くでサイレンの音が聞こえる。
まだ間に合うか...

『スコッチ、バーボン』
ス「なに、これ結構ピンチなんじゃないの?」
『私が上に向かって発砲するから、それを合図に地下駐車場まで走るよ』

そうしてベレッタからサイレンサーを外す。

バ「な、一体何を!?」
『いいから』

はぁ、こんなギリギリな状況、久しぶりだ。

口角があがる。

『行くよ』


ﾊﾟｧﾝ!!

その瞬間、私に銃口を向けていた男が血を流して倒れるのを確認する。
流石だな...

地下駐車場へ向け、ダッシュする。

バ「おいっ!今のどういう」
『うるさい!さっきのサイレン聞こえてたでしょ?あいつが呼んだのよ!もうすぐ来るよ!』

地下に入り、バイクのエンジンをかける。

ﾌﾞｫﾝ、

よし、今日もいい音だ。

『バーボン!』

そう呼ぶと、バーボンが慌てて車のウィンドウを開ける。

バ「なんだ!?」
『南三番街のリッチスターホテル、1123号室!上手く振り切りなよ!Good luck〜♡』
バ「はぁ!?ちょっ、待っ...」

グリップを握りしめ、限界まで引く。
だんだんと近づいてくるサイレンの音に、思わず後ろを確認する。恐らくバーボンの...零の運転能力なら、余裕だろう。

スマホを取り出し、彼に電話する。

「ベアーズホテル、北の三番街だ。」
『了解』

グイッ、とハンドルを切り、来た道を逆走する。
反対車線をパトカーの大群がズラリと通り過ぎて行った。


.


.



.


『ライ!』

大きなギターケースをしょった男に声をかける。

『助かった。ありがと』
ラ「あぁ。それより、後ろにいたあいつらは誰だ」
『新入りだって。スコッチとバーボン!』
ラ「そうか」

ライにヘルメットを渡す。

ラ「頼むから飛ばすなよ」
『嫌だ』

ﾌﾞｫﾝ、とバイクが音を立てて発進する。

ラ「おい...!」

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