code.3 "ブラッディ" ページ4
バ「なっ...!?」
『詳しい話は歩きながら。着いてきて』
彼らを車から連れ出し、駐車場を出る。
バ「ま、まさか、Aがマリー、」
『そう。私がブラッディ・マリー。いい名前でしょ?』
ドアを閉める音が駐車場にこだまする。
『そして、私はAじゃなくて、"紬"...月村紬。これが私の第2の名前。可愛いでしょ?』
にっこり、と笑うとスコッチがはぁ、とため息をついた。
ス「信じられねぇ...まさかあの"マリー"がAだなんて...」
『ふふ。ねえ、いきなり、仲間に銃口向けるだなんて、酷いんじゃない?"バーボン"?』
バ「...」
だんだんと辺りが明るくなる。
もうすぐ出口だ。
『標的の話は聞いてる?』
ス「あぁ。名前はジム。彼は警察との強い繋がりと引替えに、組織との取引情報を警察にリークしていた。そこで、俺達は組織の情報がどこまで漏れているのかを探り...ジムを処分する。」
『お見事です。スコッチさん』
ス「はは、あのマリーに褒められたぞ」
スコッチがはは、と笑う。
あ、久しぶりだ。
この笑い方。
『...もうすぐ船着き場に着く。私達はこのコンテナの裏で待機しましょ。』
バ「了解」
ぽちゃん、という波の音が聞こえる。
朝5時、港にはもちろん人気がない。
取引には絶好の場所だ。
かすかに足音が聞こえる。
1.2...3人、というところか。
"明日の夜中2時に、ジンをここへ呼び出す。それでいいな?"
"あぁ。必ず呼び寄せよう。そのかわり..."
"分かってる。NORTHエリアの土地だな。用意しよう。"
NORTHエリア...土地開発事業か。
ジムの不動産会社が先導するも、上手くいっていないとは聞いていたが...随分横暴な手に出たものだなぁ。
『GoodMorning!』
「!?」
『明日、ジンをここに呼ぶんですか?それなら私から伝えましょうか!』
すぐさま銃口を向けられる。
「...誰だ」
『マリー』
標的の顔が一瞬で真っ青になるのが分かった。
胸ポケットから薔薇の銃を取り出し、彼に銃口を向ける。
『あなたはどこまでその人に話したの?』
「...俺は何も」
ヒュン
「ぐっ...」
『聞こえなかったみたいですね。あなたはどこまでその人に話したの?』
ジムの太ももに血が滲む。
「おい、どういうことだ!ジム!」
『バーボン、スコッチ』
逃げようとした警察官らしい2人の鳩尾に1発お見舞いしてもらう。さすがだ。もう2人共動けないらしい。
「...組織の、取引のことしか話していない」
code.4 "Goodluck"→←code.2 "マリー"
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iwa(プロフ) - ひろみつくん救済したかった。話変わってしまいますが。でも、これからどんどん引き込まれてよんでいきます。 (2020年3月13日 13時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
ベス - エリザベス女王は本当は女王になる予定ではなかったんです。男の子が亡くなり、姉のメアリーも卵巣がんで子供は出来ず想像妊娠となったんですよね。ターンリー卿の暗殺も偽造で無実だったんです。調べてみるとまた違う形が見えてくるかもですよo( ^_^ )o (2019年6月26日 22時) (レス) id: e7c063a61b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ベスさん» わぁ、すご...ほんと勉強になります!まだまだ知らないこといっぱいなので、私も調べてみようかな...(..) (2019年6月26日 18時) (レス) id: 476e83acac (このIDを非表示/違反報告)
ベス - 私、メアリー好きなんですよね…ちなみにエリザベスのお母さんのアン・ブーリンの妹もメアリー、エリザベスの異父姉もメアリーの名前ですね。愛され知らずのメアリーがどうしようもないフェリペを好きでその人の為に動いてしまう所も好きですね!♪♪ (2019年6月24日 21時) (レス) id: 137d2adbf4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ベスさん» 凄い、私もそこまで知りませんでした!そうみたいですね、勉強になりました!ありがとうございます〜( *˙˙*) (2019年6月24日 7時) (レス) id: 476e83acac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年6月12日 8時