【名探偵コナン】BloodyMary【黒の組織】

code.15 "風見" ページ16

黒「そうだ。だからお前が今やっているマリーの捜索は打ち切ってもらっていい。なにか聞かれたら俺からの命令だと言っておけ。」
風「わ、わかりました」

黒田さんがぽん、と風見の肩に手を置いて、部屋を後にし、風見と2人部屋に取り残される。

風「...降谷さん達、元気にしてますか?」
『うん!零は初対面のマリー...私に銃口を向けてくるくらいに元気よ』
風「余計に心配になりました...」

疲れた顔をした風見が、コーヒーに口を付ける。

『また徹夜してるの?ちゃんと寝なきゃダメよ』
風「分かってます。ただ、ちょっと色々ありまして」
『それって、私に急に連絡役がつけられたのに関係ある?』
風「...相変わらず勘が鋭いですね。」

風見がしかめっ面をしながらカップを皿の上に置く。

風「実は、組織の麻薬の開発に日本人が関わっているという情報がありまして。まだ定かではないんですが.....Aさん、何か心当たりあります?」
『日本人ねぇ、』

バーボンとスコッチはまず違うし、ライはスナイパーだから開発はしないし...日本人か...



"紬さん!"



『...ちょっと分からないわ。』


まさか、ね


風「そうですか。すいません。」
『で、公安はその日本人を追ってるの?』
風「いえ、まだ情報があった、というだけの段階でして。特に動いてはいません。」

うーん、と眉を顰める彼をじっと見る。
彼は少し思い詰めてしまうところがあるからなぁ...

わしわしと彼の頭を撫でる。

『あんまり頑張りすぎるなよ〜かじゃみ!』
風「え、あ、は、はい、ありがとうございます、えっ」
『ん、顔赤いよ?もしかして、照れてる?やだぁ、かじゃみ可愛い〜!』
風「そ、そんなことは断じて!降谷さんに殺されてしまいます...」

ハッとした顔で風見が髪型を直し始める。

『零に殺される?』
風「い、いえ、なんでもありません」

ごほん、と咳払いをした後、彼は背筋を伸ばし、

風「ということで、我々公安...といっても俺だけですけど、ちゃんと頼ってくださいね。」
『うん、ありがとう、風見。』

ソファから立ち上がり、部屋のドアを開ける。

『じゃあ、また』
風「ええ」

ｶﾁｬ

ドアが閉まる音がして、辺りはもう一度静寂に包まれる。彼は今頃、私が残してきたティーカップを律儀に片付けているのだろう。

ﾌﾞｰｯ

『ん...メール、』


ｰｰｰｰｰ
バーボンとライとスコッチを日本へ派遣した
16:00 東京リースホテル前
ドレス要

ｰGinｰ

ｰｰｰｰｰ

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