見たくない現実−ツナ視点− ページ35
ツナ「……ロ…ゼ………？」
嘘だと思いたかった。
最近まで僕に寄り添い、笑顔を振り撒いていた愛する女性が実はオレのことはどうでもよくてボンゴレを利用するために近寄ったという真実………
そして彼女が
『真っ赤な血の海に沈んでいる姿』を目の当たりにするなんて………
ロイ「あぁ、ここが買い取った城で良かった。………屋敷をこの女の血で汚さずに済んだ………」
彼女の亡骸の横に佇む仇とも言える男はそう言って安堵の息をもらす。
まるで罪悪感など感じていないような声。
いや、むしろどこか満足げにすら聞こえた。
獄寺「A………てめぇらどこまで腐ってやがる！」
拳を握りしめ、今にも爆発しそうな獄寺くんが吠える。
そんな獄寺くんを嘲笑うかのように、
A「何と言われようが結構。根拠のないデマに惑わされ、罪なき人を殺め、掌で踊る人形の方がよほど滑稽で………罪深いわ」
ボウッとオレンジ色の炎をリングに灯す。
オレでも分かる。
その炎が純度の高いもので、それほどAの『覚悟』が固いことを。
そしてこちらも覚悟せざるを得ない。
利用されたと知っても彼女を愛する心は崩れなかった。
むしろ彼女を奪われたことに憎しみさえ抱いた。
もう、後には退けないのだ。
チラリと守護者を見渡す。
雲雀さんと骸はやれやれといった感じに、獄寺くんや山本、他の守護者は同意するようにコクリと頷いた。
ツナ「A………オレはお前を許せない！」
A「こちらもそれは同じよ。………そろそろ白黒つけましょう？ちゃんとした舞台でね………」
ツナ「あぁ」
もう10年前の二人には戻れない。
この憎しみの連鎖はどちらかが敗れるまで絶たれることはないのだ。
オレの返事を聞くとふふっと満足げにAは微笑み、
A「では詳細が決まり次第追って連絡するわ。精々首を洗って待っててね、『ダメツナ』くん？」
ひらひらと手を振り、そこで通信は途切れた。
ー必ず勝ってみせるー
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アリス(プロフ) - 白金木さん» コメントありがとうございます。少しずつではありますが更新していくのでこれからも作者ともどもよろしくお願いいたします。 (2017年12月28日 19時) (
レス) id: f9384ae4c3 (このIDを非表示/違反報告)
白金木 - 続きを書いてくれてありがとうございます。ボンゴレvs コンデンソーネ、楽しみにしています (2017年12月28日 16時) (レス) id: 546503b9aa (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 見てくださってありがとうございます。モチベにも繋がるので良かったらコメントお願いいたします。 (2017年12月24日 19時) (レス) id: f9384ae4c3 (このIDを非表示/違反報告)
白金木 - この作品大好きです。完結寂しいです。よかったら続きを...... (2017年12月18日 17時) (レス) id: 546503b9aa (このIDを非表示/違反報告)
Lica - こんなに素敵な作品が作れるとか尊敬します！これからも頑張ってください！！ (2017年5月14日 12時) (レス) id: 4b1373d030 (このIDを非表示/違反報告)
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