紅い月 ページ23
紅い月が夜闇を照らす。
その光が射し込む窓側に守護者は規律正しく並んでいる。
反対側の壁には大きなモニターが取り付けられ、その周りには中心にいるロゼを照らすように照明が複数個設置されている。
ロゼはと言うと、鉄製の椅子に縛り付けられるように座っている。
椅子の下、床にはコンデンソーネの紋章が描かれている。
白蘭「うん、中々いいロケーションだねぇ。今夜にはうってつけだ♪」
守護者たちが控えている場所と、ロゼが座っている場所のちょうど間に置かれている2つのソファ。
その右側に腰掛け、白の正装に身を包んだ白蘭は満足そうに微笑む。
A「…………」
ロゼに近づき、上から見下ろす。
この後何が起こるか分からない不安からなのか、体は小刻みに震えていた。
その様子にクスッと小さく笑みをこぼし、後ろを振り返り、グレイに指示を出す。
A「準備は出来たわ、繋いでちょうだい」
グレイ「かしこまりました」
グレイの傍らに置いてあったパソコンのキーボードがカタカタと音を奏でる。
グレイ「……繋がります」
数秒後、モニターに写し出されたのは神妙な面持ちをしたボンゴレファミリーとディーノの姿。
A「こんばんは。ご機嫌はいかがかしら？」
ツナ「A……っ」
ニッコリと微笑みかければ苛立っているようにこちらを睨み付ける。
そのまま、視線は近くにいるロゼに向けられ、
ツナ「ロゼ！」
ロゼ「ツナっ！」
お互いの名を呼びあう。
普通なら感動の再会、といったところなのだろうがそんないいものではない。
A「久し振りの再会も済んだことだし、さっさと始めましょうか。それでは今からいくつかの条件を設けます」
ツナ「条件……？」
ええ、と短く返事をし条件をのべていく。
・ボンゴレ及び跳ね馬の一切の発言を禁止
・少しでも下手な動きをすればロゼの命は保証しない
・真相さえ吐けばボンゴレに返す。逆に言えば嘘をついたり吐かなければこちらで捕らえたまま。
・こちらが嘘をつくことはない。
A「こんなとこかしら？」
ディーノ「発言は禁止……完全に独壇場ってわけか」
くっ……と悔しそうな声をあげる。
A「当たり前じゃないです？切り札はこちらが握っているのですから…………さて」
パンパンと手を叩き、場を静める。
A「始めましょう。そしてはっきりさせましょう。どちらが黒か、白かを」
血塗られた尋問ショー。
その舞台で滑稽に舞うがいい。
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アリス(プロフ) - 白金木さん» コメントありがとうございます。少しずつではありますが更新していくのでこれからも作者ともどもよろしくお願いいたします。 (2017年12月28日 19時) (
レス) id: f9384ae4c3 (このIDを非表示/違反報告)
白金木 - 続きを書いてくれてありがとうございます。ボンゴレvs コンデンソーネ、楽しみにしています (2017年12月28日 16時) (レス) id: 546503b9aa (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 見てくださってありがとうございます。モチベにも繋がるので良かったらコメントお願いいたします。 (2017年12月24日 19時) (レス) id: f9384ae4c3 (このIDを非表示/違反報告)
白金木 - この作品大好きです。完結寂しいです。よかったら続きを...... (2017年12月18日 17時) (レス) id: 546503b9aa (このIDを非表示/違反報告)
Lica - こんなに素敵な作品が作れるとか尊敬します！これからも頑張ってください！！ (2017年5月14日 12時) (レス) id: 4b1373d030 (このIDを非表示/違反報告)
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