無理 ―グレイ視点― ページ17
夜
グレイ「お帰りなさいませ……ってボス！」
ロイ「おやおや……」
帰宅の連絡を受け、屋敷の前で待っていたのだが車から表れた二人の姿に驚く。
何故なら白蘭にお姫様抱っこされて運ばれる自分たちのボスの姿。
その目は閉じられており、寝ているのだろうと察する。
白蘭「ごめんねー、色々連れ回しちゃったせいか車の中で寝ちゃってね。起こすのも可哀想だから部屋までこのままでいいかな？」
グレイ「はい、特にボスの仕事や予定はないのでこのまま休んで頂いたほうがいいでしょう」
ロイ「荷物は私が運びますので、グレイ案内をお願いします」
ロイが車の運転手から荷物を受け取ったのを確認してから屋敷へと入る。
ーーーーーーーーーーーーーー
グレイ「こちらです」
ドアを開き、部屋へと入る。
ボスの自室に入ることはそうそうない。
普段立ち入るのはメアリーかメイドくらいなもので。
茶色の家具で統一された部屋。
ほとんど無駄なものがなく、シンプルな造り。
ロイ「この荷物はここに置いときますね」
両手いっぱいの紙袋をソファの上に置く。
グレイ「あぁ、そこでいいだろう。すまない」
白蘭「あ、ロイくん。その青い紙袋は持ってっていいよ。Aチャンからみんなにお土産だってさ。お菓子だからみんなで食べて♪」
お土産……
ったくボス、貴女というお方は……
ゆっくりしてこいとこちらから言ったのにわざわざ気を使うなんて……
ロイ「分かりました。ではグレイ、ちょっとこのお土産を持っていきますね。」
グレイ「頼む。そのままロイも休んでくれ」
ロイ「分かりました。談話室にいますので何かあったら呼んでください」
その言葉にあぁ、と短く返事するとロイは部屋をあとにした。
グレイ「それにしても……」
綺麗に整えられたベッドの上ですやすやと眠る自分のボス。
その表情はどことなく幸せそうに見えた。
グレイ「さぞ楽しかったんでしょう。無理にでも息抜きに行かせたのは正解でした。ボスは最近、根を詰めすぎていましたから……」
ありがとうございました、と白蘭に礼をする。
白蘭「……やっぱり無理してたんだね」
分かっていたように白蘭が呟く。
やはりお見通しだったのか。
グレイ「はい。恐らく忙しくしていないと思い出してしまうのでしょう。先代やヴィオラ様が亡くなった時の事を……」
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アリス(プロフ) - 白金木さん» コメントありがとうございます。少しずつではありますが更新していくのでこれからも作者ともどもよろしくお願いいたします。 (2017年12月28日 19時) (
レス) id: f9384ae4c3 (このIDを非表示/違反報告)
白金木 - 続きを書いてくれてありがとうございます。ボンゴレvs コンデンソーネ、楽しみにしています (2017年12月28日 16時) (レス) id: 546503b9aa (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 見てくださってありがとうございます。モチベにも繋がるので良かったらコメントお願いいたします。 (2017年12月24日 19時) (レス) id: f9384ae4c3 (このIDを非表示/違反報告)
白金木 - この作品大好きです。完結寂しいです。よかったら続きを...... (2017年12月18日 17時) (レス) id: 546503b9aa (このIDを非表示/違反報告)
Lica - こんなに素敵な作品が作れるとか尊敬します！これからも頑張ってください！！ (2017年5月14日 12時) (レス) id: 4b1373d030 (このIDを非表示/違反報告)
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