香水 ページ16
A「……騒ぎにならなくて良かったですね」
噴水公園からしばらく離れているカフェのテラス席。
通りすぎる人波を見ながらそっと言う。
白蘭「そうだね…でもまさか感謝されるとは思わなかったよ♪」
そう言いながら白蘭はチーズケーキを一口頬張りながら微笑む。
あの時、噴水公園にはたくさんの人がいた。
あそこまでの騒ぎを起こしておいて問題にされると思っていたが結果は真逆だった。
何でも彼らは街では結構有名なならず者の集団らしく、色々な店や人に迷惑をかけていたらしい。
出店のおば様曰く「これで彼らもしばらくは静かになるだろう。安心だ」とのこと。
街の人から感謝の言葉を貰い、今に至る。
デートの邪魔をされたということでお口直しにカフェでそれぞれケーキを食べている。
A「これで懲りてくれるといいんですけどね…あ、白蘭、さっきはありがとうございました」
お礼を忘れていた事を思いだし、頭をさげる。
白蘭「愛する彼女を守るのは当然の事さ♪むしろ置いていくべきじゃなかったね……ごめんね」
A「白蘭は悪くないですよ。それに私も一応マフィアのボスですから！やる時はやりますよ。……そういえばさっきはどこへ行ってたんですか？」
そう聞くと「あぁ、忘れてた」と白蘭は小さな紙袋をテーブルの上に置く。
白蘭「これを取りに行ってたんだ。プレゼント、開けてみて」
言われた通り紙袋の中の箱を取り、リボンをほどく。
すると、中に入っていたのは小さな香水瓶。
蓋を開け、少し手首に吹きかけ匂いを嗅ぐ。
A「……この香り……もしかして蘭？」
白蘭「お、ご名答♪よく分かったね」
1回で当てて見せると白蘭は満足そうに微笑む。
花の香りの香水が作られていたのは知っていたがこうして実際に手にしたのは初めてだった。
白蘭「この街の香水店が予約限定で取り扱ってるって聞いてね。予め予約しておいたんだ。……ボクとお揃いだよ♪」
先ほど私に渡した物と同じ紙袋をテーブルに置く。
白蘭「キミがボクの
少し赤面した表情。
それにつられてこちらも気恥ずかしくなり、俯いてしまう。
A「ありがとう、白蘭。大切に使いますね」
香水瓶の形も匂いも嫌いじゃない。
それに好きな人から貰ったプレゼント。
嬉しくないわけがない。
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アリス(プロフ) - 白金木さん» コメントありがとうございます。少しずつではありますが更新していくのでこれからも作者ともどもよろしくお願いいたします。 (2017年12月28日 19時) (
レス) id: f9384ae4c3 (このIDを非表示/違反報告)
白金木 - 続きを書いてくれてありがとうございます。ボンゴレvs コンデンソーネ、楽しみにしています (2017年12月28日 16時) (レス) id: 546503b9aa (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 見てくださってありがとうございます。モチベにも繋がるので良かったらコメントお願いいたします。 (2017年12月24日 19時) (レス) id: f9384ae4c3 (このIDを非表示/違反報告)
白金木 - この作品大好きです。完結寂しいです。よかったら続きを...... (2017年12月18日 17時) (レス) id: 546503b9aa (このIDを非表示/違反報告)
Lica - こんなに素敵な作品が作れるとか尊敬します！これからも頑張ってください！！ (2017年5月14日 12時) (レス) id: 4b1373d030 (このIDを非表示/違反報告)
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