異常すぎてもはやカオスなうちの子たち【短編集】 (ページ10)

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無価値なものは美しき夢を見るページ10

お前なんか売る価値もない

無価値な宝石なんて宝石じゃない

硬いだけでなんの取り柄もない

俺が昔から言われてきたこと。今となってはもうどうだっていい。

俺はその通りだったから。

人間｢なんだよ、硬いだけでめっちゃ濁ってんじゃん、いらね｣
ボルツ｢あ……返された…｣

俺はボルツ。ダイヤモンドを越す世界で1番硬い宝石だ。

硬い以外、本当に取り柄はない。

ボルツ｢俺だって宝石なのに…無価値だからって…

そうだ！色々頑張れば高価だと思ってくれるかも！｣

俺は色んなことをした。武術、剣術…

その技を身につけ、俺は人間に挑んだ。

人間｢無価値はいくら頑張っても無価値なんだよ。バカか。お前は存在自体が無価値なのに、よくいきられるよな｣

…

違う

俺は…

ボルツ｢俺は……

無価値なんかじゃない｣

ｻﾞｼｭｳｯ!!!!!!!!

人間｢……え？｣

気が付くと、俺は人間を自分の斧で刺し殺していた。

人間の返り血が俺に飛んでくる。相当痛いのだろう。

人間｢あぁ……ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!!!!!!｣
ボルツ｢……あ、いいこと思いついた……

俺が殺りまくれば、人間がは俺を高価だって認めてくれるはず！！なんで気付かなかったんだろう！？｣

そうだ…俺は無価値なんかじゃない。

取り柄なんて、自分で作ればいいじゃないか

ボルツ｢人間の返り血が俺をより一層美しくさせるんだ!!!!!!!!｣

俺は狂ったように人間を殺した。

大狂乱化だ。

俺は人間を殺した数を毎日覚えていた。

ある日、俺は気付いてしまった。

ボルツ｢はろー？｣
人間｢ひっ……に、逃げろ!!!!!!!!｣

ボルツ｢…あれ？｣

なんで俺……人間に逃げられてんの？

ボルツ｢……俺、もしかして……

危険生物なの？｣

そう考えた途端、痛みが全身に走った。
大狂乱化で手に入れた膨大な魔力が暴走したのだ。

ボルツ｢ぐぁ！？？く……あ、ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!!!!!!｣

ﾊﾞｷｯ…

ボルツ｢……あれ？右脚…どこ？｣

俺の右脚はどこかに行ってしまった。俺は…1体何人人を殺したんだっけ？

コアジェムは奇跡的に手元にある。

ボルツ｢やり直そう……

俺は、無価値なんかじゃない……別の方法で

伝えるんだ…!!!!!!!!｣