異常すぎてもはやカオスなうちの子たち【短編集】 (ページ6)

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たとえ1人でもページ6

妹が死んだ。

そう、クンツァイトに聞かされた時、俺は驚いた。あの子が何故死ななくてはならないのだろうか。

あの子は離れてからも、時々見かけた時はとても楽しそうにしていた。

そうだ、救世主の死だ。あれがトリガーになってしまったのだろう。

救世主は皆から裏切られ、自害した。

それがショックだったのであろう。

アレキ｢……｣
クンツァイト｢また考え事ですか？アレキ。｣
アレキ｢ん、ごめん…クンツァイト。｣
クンツァイト｢別に。例の書類あっちに置いおきましたからね。｣
アレキ｢……ありがと。｣

最近は、幼なじみで草木教の教祖であるクンツァイトが手伝いに来てくれる事もあった。

俺はというと、ぼーっとしてることが多くなった。
たまに、実験も失敗する。

そんなある日……

クンツァイトが、死んだ。

タンザナイトが1人で草木教の信者を全員殺し、自分も海に飛び込んだらしい。

草木教は滅んだ。

そしてそれと同時に頼みの綱であった情報屋も、深海のものとバレ、殺されてしまい、ファントムは幽体離脱したまま戻っていない。つまりは生き地獄だ。

無理もないだろう、ローズはリヴァイアサンに首と手を食いちぎられ死亡、スモーキーはコアジェムが炎に抱かれ、死亡した。

スギライトは、妹、ルビーが死んで三日後に死んだ。スギライトの姉のラリマーはそれを悔やんでいるらしい。

パパラチアは救世主が死んだ事を責めたヤツらのせいにし、ひたすら今は殺しまくっている。

オパールは……開き直ったはいいものの、ルビーに依存し、部屋にはルビーの絵がたくさん飾られていた。

少し見ると、｢ルビーに会いたい｣とずっとぶつぶつ言っていた。

アレキ｢……色々な人が死んでいく……

1人でも……頑張らなきゃ。｣

そして俺は、また実験を開始した。

その心には、ストレスが溜まっていた。

今日は久しぶりに濃硫酸を使った実験だ。

アレキ｢えっ……と……(ボトルの蓋開ける)これを……
どこやったっけ…｣(持ちながら歩く)

その時だった。

アレキ｢うおっとととと！？……ふぅ…まさか書類が落ちてたなんて……足を滑らせてしまった……って、硫酸は……？｣

ｻﾞﾊﾞｧｧｧｧｧﾝ!!!!!!!!!!!!!!!!

アレキ｢っ……！？｣

不覚だった。

濃硫酸は、滑った時に、上にいき、しかも蓋をしてなかった。

そのまま俺にかかり、俺には最後にルビーが見えた。