萌えキュンtime 【犬神命】

萌えキュン４分 ページ6

…来た…！



全員がそう確信した



ドアが開く



その先にいたのは



背が高い銀髪の男だった



スーツを着ているからしておそらく新しい入居者のSSだろう



その男はお辞儀をしながら自己紹介をした



「はじめまして 本日からお世話になります ４号室の入居者様のSS 御狐神双熾と申します」



ふぅ〜ん



優秀そうなやつだな



ずいぶんと腰が低いけど



「おー おまえが凛々蝶のSSか 超イケメンじゃ〜ん 俺、３号室の反ノ塚連勝」



「私はこいつのSS 雪小路野ばらよ」



明らかに「何だまずはSSの方か しかも男」て顔だな まあ完全に態度に出てるけど



「私…髏々宮カルタ…２号室のSS…よろしく…」



『私は５号室の住人、巫Aです』



皆もそれぞれ自己紹介をする



とりあえず、一旦こいつも確認しておくか



オレは御狐神とかいう男に近寄る



試させてもらおうか



無論Aに危害があるかどうかだ



「オレは犬神命 “Aの”SSだ」



あえて強調する



「よろしくお願い致します 犬神さん」



オレはこいつにしか聞こえない声量で話した



「お前が男である以上、忠告しておく Aには絶対手ぇ出すなよ」



「ご心配なく」



この男は爽やかな笑顔で応える



まだ少しだけ警戒が必要だな



まあ、こいつがロリコンでなければ別にないか



新しい入居者も高校生だし



Aはオレが守る



たとえ、純粋な妖怪でなくともな



またテーブルにつくと、Aとばっちり目が合う



Aは優しくオレに笑いかけてくれる



この笑顔は俺だけのものだぜ

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