【刀剣乱舞】呼ばれて 目覚めて 俺刀剣【成り代わり】

干し芋が5 ページ6

『(動くな？何言ってんだ？)』

言われて止まる奴がいる訳ないだろう…すると本気で焦っている一期一振が審神者に土下座をして謝っている

｢薬研だけは！薬研は助けてください！｣

｢うるさいんだよ！一期一振！《動くな》！｣

｢っ！…おね…がいします…薬研は｣

『？！』

一期一振の動きがピタリと止まった 言霊か？それともなにか別のか？初めて見た…

｢ぼっ僕からも…お願いします…！｣

｢ちっ五虎退！《動くな》｣

｢っ…ごっごめん…なさい｣

五虎退も石のように固まってしまったようだ 周りの刀剣男士も薬研を庇おうとして動きを止められている
なんか 申し訳なくなってきた

｢さーて？薬研藤四郎…何がいいだろうか？…焼けた鉄を押し当てるのもいいな…溺れさせようか？まぁ何時ものように なぶり殺しが良いだろう？｣

悪趣味だな！いや そんなこと考えてる場合じゃないか…？！あっ俺も動きを封じられてるのか！何も考えずに飛び出したのが馬鹿だった…すまん薬研…

｢見てろよ！？俺に逆らったらどうなるか！！｣

『(やばい)』

殴られる…！審神者は拳を振り上げて俺に向かって殴りかかる それを避けるように体が動いていた

｢なに！避けた？！｣

『おぉ…流石 薬研藤四郎…』

｢ちっ！なんかの間違いだ…薬研藤四郎！《動くな》よ！｣

もう1度殴ろうとするが 俺が避けたことによって空をかく

｢はぁ？！！なんでお前動いてんだよ！！！｣

『なるほど…名前で体を縛るのか…』

体は薬研藤四郎だが 俺の名はA…これは俺の勝ちなのでは！

『あとは 戦闘能力なのだが…』

俺は友達と遊ぶなら ホーム派！引きこもり審神者っと呼ばれる程 部屋から出たくない人間で 運動神経は悪い

多分この審神者は命落としても 薬研のせいにはならないはず…俺だから縛られてないが このまま入れ替わったら薬研が殺されてしまう

『ごめんけど やってしまった過ちは…自分で解決させないとな』

俺の本丸の短刀は 背中等に刀を隠している
そう背中を探るとカチャッっと刀の音がした ビンゴ

｢何のことだ…よ…｣

『こうゆう事だ！』

短刀を抜き 審神者に突き立てた

『これでどうだ…！』

これが初めての 人殺し…警察に連れていかれちゃいますね…

『(刀剣男士だから 人の法で裁かれないはず！)』

一期一振達が唖然と見守るなか 俺は審神者が動かなくなるのを待った

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