【刀剣乱舞】呼ばれて 目覚めて 俺刀剣【成り代わり】

干し芋が28 ページ29

｢何故…来なかった？｣

背中に冷や汗がつたうのがわかる

｢和泉守兼定…？｣

『っ…((ｺﾞｸｯ』

｢なぁー！ずっと待ってたんだけど？！なんで来なかったの！！もぉ｣

もぉ…って一気に緊張が抜ける そんなに怒ってないようだ

『(最愛なる和泉守兼定だもんな そりゃ許すよなよかった)』

｢たく…和泉守もそろそろいいかな 昨日は和泉守の代りに堀川したし…新しい刀作ったから 和泉守の存在が邪魔なんだよね｣

『え？』

｢今回は運がいいみたいでさー和泉守と明石来てさ お前の存在を知られる前に廃棄しないと｣

『いや…まてその…なんだって？』

｢だーかーらー 和泉守…お前この事知ってしまってるくせに今更知らないふりすんの？｣

『……』

｢ほら 和泉守…あの堀川何振り目か 答えてみろって｣

『…』

｢……十一振り目だったろ？忘れたの？それとも忘れたかったの？｣

『知りたくもなかった』

ふぅんっとつまらなさそうに審神者は鼻を鳴らす

｢俺がどれだけストレス感じてるかわかってるよね？あの刀を壊す感覚スカッとすんだよ…
でもさぁ俺寂しがりだから 愛されたいわけ…壊した刀を誰にも知られず補充すれば 皆から嫌われないしストレス発散できるし 一石二鳥なわけ｣

『…なるほどな それでこの広い本丸の意味は？』

｢？はぁ…前にも言ったよね 広ければ誰かと会う確率は低くなるわけだから 誰かが突然居なくなっても分からないようにだって｣

『納得した…お前クズだわ』

｢最後だからって言ってくれるね和泉守…お前のこと結構気に入ってたから置いておいたのに…なんで服着てんの？俺その衣装嫌いだって言ったよね｣

『火傷もお前か』

｢…なんで知ってることを聞くのさ 刀なんだから火の中に入れられたって平気だろ？｣

薬研の時は刺殺したが あの審神者よりこの審神者は本気で狂ってる
というか俺は本当にピンチのようだ この審神者に話が通じるとは思わないし 逃げ切れる自信もない

『なっなぁある｢主…それ本当なの｣

審神者の後に ひきつった笑顔のあの加州が立っていた

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