【刀剣乱舞】呼ばれて 目覚めて 俺刀剣【成り代わり】

干し芋が2☆ ページ3

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『ぶっふぁ！だぁっ？！』

水の中から出てきた時のように 酸欠から解き放たれたようだった
息ができて開放された瞬間…激痛がはしる

『なっ…ぼろぼろ…ん？』

痛いのだが 歩けないほどではなくて…体をよくよく見ると 知っている服装

『短刀の服…俺はコスプレは趣味じゃないぞ？』

そう言いつつ 重い体をひこずって鏡を見た

『…？！ハァァ？』

この顔は 薬研藤四郎。
ちゃんと俺の動きに合わせて 動いてくる…

『まじかよ…俺の体に入れないからって…神様の身体奪っちゃ駄目だろぉ』

それにしても痛々しい姿だ…皆はどうしてる？
そう思って部屋の外を覗いたが そこは 想像した俺の本丸ではない 別の本丸の風景だった


『…何が起きてんだ』

そういえば こんなことが起きる前に 何が聞こえたような気がする

｢俺っちが回復するまで 時間を稼いでくれ｣
だったような

『よくわかんねぇが…任されたことなら 本気でやるぞ任せとけ！』

もう察した ここはブラック本丸だ
きっとここの審神者は 無理な出陣をさせているに違いない…
俺のところは 前のブラック審神者のお陰で大体揃っていたから…俺は別に何もしなかったけど

まずは何振りの刀がいるのか…見ていかないといけない

『探索しようか』

見つからないように 進むのが至難の技…！
しかしそれをやってのけるのが 短刀の凄いところだよね！

短刀なら大丈夫さ


｢薬研！無事だったのか？！｣

はい 探索開始3秒で見つかりました

『あっあぁ』

目の前にいるのは 心配そうな一期一振…なんだ やっぱりレア刀は居るんだね

｢もう…駄目かと…薬研よかった…よかった｣

『いっいち兄…』

力強く抱きしめられる これが兄弟愛か…俺 薬研藤四郎になりきれてるか？

『いち兄すまないが 今何が起きてるんだ？』

｢あぁ…薬研はずっと寝ていたからな……三日月宗近を鍛刀する為の資材集めだよ｣

一期一振は疑う素振りもせず 答えてくれた

ビンゴ…！思った通りだ…


『兄弟は？』

そう聞くと くらい顔をして一期一振は俺を見つめてくる

(しまった…聞いてはならなかったか)

｢守れなかった…薬研が倒れた後 ほとんど折られてしまってね｣


あっここの審神者最低だ


第一印象は最悪だった

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