干し芋が19 ページ20
『1振り目は…』
「折れたさ…というより…折れさせたと言うんだろうか」
『理解できません わかりやすくお願いします』
「あぁそうだよな…長くなるんだが 良いだろうか?」
『えぇもちろんです』
「立ち話もなんだ 座って話そう…こっちだ」
俺は鶴丸の後を追うように歩きはじめた
(聞きに行くんですか?こういうのは聞くと断りずらい事になるんです…知らない方がいいことだってあるんですよ)
『(知りたい…)』
(どうして?)
『(秘密って知りたいだろ((ウズウズ)』
(貴方って人は)
「この部屋でいいだろ!さっはいってくれ」
鶴丸がしゃっと勢いよく障子を開ける
「待っていた」
そこには 鶯丸 薬研 石切丸 光忠が机を囲って既に座っていた
「君達…いつの間に」
「待ち伏せするみたいでごめんね?ここに来ると思ってたから…いっちゃんここどうぞ!」
『あぁはい』
光忠に勧められた場所に素直に座り 鶴丸が座るのを待った
「鶴丸はどこまで話した」
「まだ 一期一振が2振り目という所だけだ」
「いっちゃんはこの話聞いたら僕達のこと 嫌いになるかもしれない」
「だが もうあいつに謝ろうとも…遅すぎた だから2度と同じ誤ちは犯したくない…別の一期一振でもいいから
って…それで君にいて欲しいって引き止めてるんだ…」
『…』
「話は長くなる…元々いた1振り目の話をしよう…」
「俺っちが話す 1振り目のいち兄は…どうも周りとは違ったいち兄で 一言で言うと嫌な奴だった…俺っちたちがする陰口や悪口は何時もいち兄のことだった」
『はい 質問…どんないち兄だったのでしょうか』
「愛想が無い 見下してくる 短期…」
「笑うとしたら 誰かが不幸な目にあった時だったよね」
「わざと足を引っ張りに来たりしたな…」
「自己中心的…よく主も熱心に接したものだよ…」
『(わぁ家の三日月に似た性格だ…)』
(これは酷いですね…同じ一期一振として恥ずかしいです…)
「ある出陣のとき…運悪く検非違使が来てだな いち兄はその中で一番レベルが低かったんだ…
いち兄が狙われることは分かりきっていた…でも 俺っち達は いち兄を守らなかった」
『それで折れたと…貴方達もお人好しですね 酷い一期一振だったというのに謝りたいなんて』
「ただ 折れたのなら…ね」
「…いち兄は爺さんを庇って折れたんだ」
「借りを作られて死なれてしまったんだ…驚きだろ?」
鶴丸はため息交じりに笑った
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デット(プロフ) - ごちです!さん» ありがとございます!毎日!?おぉ!ありがとございますっ!…たまーにチェックしてください(´^ω^`) (2017年2月20日 23時) (レス) id: aa8a013935 (このIDを非表示/違反報告)
ごちです! - めちゃめちゃ面白かったー!(*゚v゚*)毎日更新されてるかチェックしてますね!( ‘-^ )b (2017年2月20日 22時) (レス) id: 48ddac69e9 (このIDを非表示/違反報告)
デット(プロフ) - あくあっちさん» うぉぉぉ!ありがとうございますぅ!(*▽*)見て楽しんでもらえてるだけで満足ですよ…きっとこれから色々と事件に巻き込まれるでしょうが きっと大丈夫です^^ (2017年2月19日 11時) (レス) id: aa8a013935 (このIDを非表示/違反報告)
あくあっち - この作品が大好きです!!今まで1度もコメントせず失礼しましたm(_ _)m成り代わりくんとりあえずファイト?( ̄▽ ̄;) (2017年2月19日 8時) (レス) id: 8ce9093c6d (このIDを非表示/違反報告)
デット(プロフ) - 紅鈴さん» 紅鈴さんコメントありがとうございます!( ´罒`*)頑張ります! (2017年1月29日 8時) (レス) id: aa8a013935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デット | 作成日時:2017年1月5日 22時