干し芋が10 ページ11
他人の体で目を覚ますのは慣れない
体を動かす時も 自分の思った様に動いたことなどない
俺は一期一振の瞼を開け 瞳で天井を見つめた
『これが 一期一振の世界か…なんだか不思議だな』
上半身を起き上がらせてみると 目の前にある机のうえに時計を見つけた
『…15時27分…おやつの時間だな』
何時から眠っていたのか覚えていないが 長く眠っていたんだろう
俺の手元には手紙をしっかりと握らされていた
手紙を開いて見ると 「はやく 話したい」「遊びたい」 っと短い言葉が書き込まれていた
俺はたたまれた一期一振の服を うろ覚えの着方でせっせと着替えた
────
びしっと気合を入れると 自分に暗示をかけ部屋の外に出る
『…晴れていて良い天気ですな』
人の気配のする方へと歩いてみる
どうしたらいいのかわかっていないが…一期一振が帰ってくるまで このままなりきる…!
『…おかん…!』
最初に見つけたのは光忠の後ろ姿 もう1度仕草を思い出し声をかけた
『燭台切り殿』
「!!起きて大丈夫?!もう痛まない?気分は??」
『お気持ちだけ…ところで 私は長く眠っていたようで』
「そうだよ…主も凄く心配してた どうしてわかったんだい?それに僕の名前も」
『別の燭台切り殿に会っておりますから……
わかりますよ 手紙やら…なにやらとお供えされていましたからな』
嘘ではないが 一期一振が会っていた訳ではない
「そうか やっぱり何処かの本丸の一期一振なんだね そうではないかと思ってたんだよ」
『それなんですが 全く記憶にないのです』
「別の本丸の記憶が?!」
『それだけではなく色々と曖昧で…良ければ戻るまで置いていただけると嬉しいのですが』
勿論大歓迎だよ っと光忠はかっこよく親指を立てる
「主や皆にも起きたことを知らせないとね!案内するよ こっち」
光忠に連れられて来たのは審神者の部屋だった
「主!いっちゃんを連れてきたよ」
『(いっちゃん)』
「いっちゃん!!」
スパーンっとキレのいい音と共に審神者が現れる
「良かった!よかったよぉ死んじゃったかと思ったよぉ」
涙をポロポロと零し失しに抱きついて来たのは若い女性だった
『(JKに抱きつかれた…こんな体験滅多にないぞ)』
「主…」
「はっ!ごめんなさい!私審神者名キメてなくて…主って呼んでください!」
『…ヨロシクお願いします 主』
ついかたことになってしまったのは気のせいとしよう
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デット(プロフ) - ごちです!さん» ありがとございます!毎日!?おぉ!ありがとございますっ!…たまーにチェックしてください(´^ω^`) (2017年2月20日 23時) (レス) id: aa8a013935 (このIDを非表示/違反報告)
ごちです! - めちゃめちゃ面白かったー!(*゚v゚*)毎日更新されてるかチェックしてますね!( ‘-^ )b (2017年2月20日 22時) (レス) id: 48ddac69e9 (このIDを非表示/違反報告)
デット(プロフ) - あくあっちさん» うぉぉぉ!ありがとうございますぅ!(*▽*)見て楽しんでもらえてるだけで満足ですよ…きっとこれから色々と事件に巻き込まれるでしょうが きっと大丈夫です^^ (2017年2月19日 11時) (レス) id: aa8a013935 (このIDを非表示/違反報告)
あくあっち - この作品が大好きです!!今まで1度もコメントせず失礼しましたm(_ _)m成り代わりくんとりあえずファイト?( ̄▽ ̄;) (2017年2月19日 8時) (レス) id: 8ce9093c6d (このIDを非表示/違反報告)
デット(プロフ) - 紅鈴さん» 紅鈴さんコメントありがとうございます!( ´罒`*)頑張ります! (2017年1月29日 8時) (レス) id: aa8a013935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デット | 作成日時:2017年1月5日 22時