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結局その美味しいサンドイッチによっぽど癒されたのは、コナンくんではなく私の方だった。なんだかんだで喫茶店を探し歩いて疲れていたのに気付いたのはそれこそサンドイッチの一口目を口にした時だ。ああ、これぞ食の魔法。美味しいものは食べるだけで元気になる。夢中になる。
自分が夢中になって食べていたのに気付いたのは、カウンターにいたさっきのお兄さんとばちりと目が合ったから。随分と微笑ましげな笑みを浮かべられていて、猛烈に恥ずかしくなった。思わず身を隠すように縮こまってしまう。ああ、もう、嫌だなあ。食べるの好きなの絶対バレた。
“どうしたの？Aさん”
“さっきの褐色のお兄さんと目が合った。絶対(凄い勢いで食べるなあ)って思ってるよあれ”
身を縮こめたまま問いかけてきたコナンくんに答えれば、コナンくんはふは、と吹き出すように笑った。ああもう、元気になってくれたのは嬉しいけどそんなふうに笑わないでよ恥ずかしいからあ！
ちらとコナンくんを見ればさっきのお兄さんとアイコンタクト。え、待って二人ってそんな仲良いの？待って何をアイコンタクトしたの？！恥ずかしいこと言わないでね？！
“気にしなくても大丈夫だよ、Aさん。安室さんはそんな人じゃないから”
“安室さんって、あの褐色のお兄さん？”
“うん、安室透さん。このハムサンドを作ったのもあの人なんだよ”
えっまじでか。
そんな感情のままにぱっと彼を見上げると、またしてもばちりと目が合ってしまう。にっこり笑ってひらひらと手を振られ、そんな彼にアイドルみを感じでどうにもそわそわ落ち着かなくなってしまった。あんな美人さんがこんな料理上手なんてそんなの嘘だ…天は彼に二物を与えてしまった…！
でもハムサンド美味しいから食べちゃう。美味しい食べ物に罪はないよ、うん。…しかしそうすると懲りもせずに夢中になってしまうのが私である。後悔してもそれが反省になってないんじゃ元も子もない！
“ちなみに今のこのお客さんの数だと、多分コーヒーもケーキも安室さんが用意したよ”
“あのお兄さんなんか凄い器用過ぎない？”
“それは僕もたまにそう思う。”
“私、食べるの大好きだけど料理下手なの”
“そうなの？Aさん、料理も出来る人に見えたけど”
“全然ダメ。私、一つに集中しちゃうと他が疎かになるから同時進行が出来なくて”
“ああ…なるほど。
安室さん優しくていい人だよ？”
“コナンくん何の話してるの？”
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ぺんぎん。 - すきです。こうゆう小説すごく和みます (2022年2月27日 8時) (
レス) @page15 id: d21f01a898 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ・ニコラス(プロフ) - とても好きです！続きが気になります！ (2021年7月4日 21時) (レス) id: c3f15b312b (このIDを非表示/違反報告)
杏 - なんだかすごく優しい小説でした。こうゆう小説がもっとあればいいのに。すごく好きです。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ餅(プロフ) - 明日も頑張ろう、と元気や癒しを頂きました。ありがとうございます。すごくすごく好きです。 (2018年3月5日 20時) (レス) id: c5e0d1202b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめさみ - とっても癒されます＾＾ (2018年2月19日 0時) (レス) id: ec209772b6 (このIDを非表示/違反報告)
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