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「これを踏まえていわゆる、職場体験にいってもらう」
「なるほど！それでヒーロー名か！！」
「付けたら地獄を、みちゃうよ！！この時の名がそのまま認知されプロ名になってる人多いからね！」
颯爽と現れたミッドナイトは気合いがはいっているクラスメイトを落ち着かせながらヒーロー名を考案するヒーロー情報学が始まった。
「決まったか？」
「それが…わからなくて。わたしも名前じゃだめかな？」
ふと、思い浮かぶ名前があったが、わたしには大きすぎるだろうと、思い悩むAをみて拒架が振り返った。
「俺は、シルフィーにするよ。Aも決まってるだろ？」
「シルフィー…うん。そうだね。」
発表形式の中、挙手をしてミッドナイトに当てられたAは前に出てヒーロー名が書かれたボードを出した。
「アシーナね、うん、呼びやすいしいいんじゃないかしら。因みに、理由を聞いても？」
「平和を願う女神様に小さい頃から憧れていて。」
「うんうん、知恵の女神だしね！名前に負けないように頑張りなさい！」
ミッドナイトにOKを貰ったAは配られた指名の紙を見た。有名な事務所もちらほら見れる中、Aはくることも予想していなかった名前を見た。
「え、ここって…」
「職場体験の紙、今週までに提出しろよ」
「はい！って、後、２日しかない！！」
「コスチュームは持ったか？」
「はい！大丈夫ですわ！」
「Aちゃん、気をつけてね！」
「うん！梅雨ちゃんも百ちゃんも、またね！」
そう言って、クラスメイトと別れた。視界の端で出久が飯田に話しかけているのが見えた。ひとりひとりにまたねと声をかけるほどでもないかもと判断したAは電車に乗るため、駅のホームを目指した。
「ここ。かなぁ？」
「あ、お待ちしてました。狐葉Aさんですね！」
「はい。よろしくお願いします。」
Aが来た事務所はエンデヴァーヒーロー事務所だった。中に入った瞬間ぱたぱたと男の人がバインダーを持ってAの近くによってきた。
「はい、こちらにどうぞ」
「は、はい」
「緊張しなくても大丈夫ですよ！見かけはあれですけどすごい人ですから」
笑って話す彼はエンデヴァーを尊敬しているようでスキップしてしまいそうになるほど楽しそうだった。通されるまま中に入るとそこには、先ほど別れたばかりの彼が椅子に座ってお茶を飲んでいた。
「え？焦凍？…え？」
「A…？」
続→
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作者名：唯星 | 作成日時：2017年12月20日 21時
