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「なにしてるの？」
「えっと、Aくんと拒架くん、その…」
「早くいかなきゃ、先生なんだから」
登校中にオールマイトを見つけた。手に誰かを捕まえているのが見えた。気絶しているようでどこかの事件の犯人のようで慌てて警察がオールマイトの近くへよってきていた。
「いや、しかし…」
「連絡はいれなきゃだめだよ」
「う、うむ、そうだな。君たちは早く行きなさい」
また、どこかへ行くオールマイトを見送り学校へと歩みを進めた。
「ってことが、ありました。」
「オールマイト優しいもんね」
「そうだね、ん？出久くんオールマイトと知り合い？」
Aが今朝起きてたことを出久に話すとうんうんと、納得したように頷いた。それをみたAは不思議な繋がりを感じていた。
「い。いや、動画とか見て。その…」
「ふーん。ほんとに？」
「ほ、んとだよ！ぼ、ぼく机に戻るね」
Aは慌てて帰る姿を見送った。確かにもうすぐヒーロー基礎学の授業が始まる。今日はなんの授業をするのか少しワクワクしながら前をみた。
「A」
「焦凍？」
「あぁ、聞きたいことがあるんだが」
Aは焦凍にに話しかけられ振り向くと焦凍の後ろでニヤつく三奈や梅雨、そしてお茶子が視界に入った。焦凍が口を開きかけた時、タイミングよく相澤がガラガラと入ってきた。
「席につけー、少し早いけど始めるぞ」
「はい」
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイトそしてもう一人の三人体制でみることになった」
今回はレスキュー訓練を行う、そして、コスチュームの着用は各自の自由、訓練場は遠いからバス移動になることを伝えると相澤は教室を出ていった。
全員がコスチュームを着用しバスに乗り込んだ。Aは拒架の隣に座ろうとしたが、隣には百が座っており空いていた焦凍の隣に腰かけた。
全員乗り込むとバスは動き始め訓練場へと向かった。バスが動き始めてはや10分Aは睡魔と戦っていた。
お腹も満たされ、ゆりかごのような揺れ、そして日差しと人肌で暖かい。瞼も限界になっていた。
「眠いのか？」
「ねむい…」
「着いたら起こす。話は後でいい」
焦凍になんとかお礼をいうと今まで逆らっていた睡魔に身を委ねた。
Aはバスの止まる衝撃にふと意識が持ち上がりゆっくりと顔をあげた。そこには、ほぼ全員のにやにやした顔が二人を覗いていた。涼しそうにしている焦凍とは対照的にAは逃げるように外に出た。
続→
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作者名：唯星 | 作成日時：2017年12月20日 21時
