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あの日から登校も焦凍と被ることも多く必然的に二人に会話が増えていった。
「はじめてのヒーロー基礎学の時、あんな作戦どっちが考えたんだ？」
「あれは、百ちゃんだよ」
「八百万が？」
意外とでもいうように少し食い気味に聞いてきた焦凍はただ、ヒーローになるために必死になっている少年ようで、教室で見せる轟焦凍はいなかった。
「あいつは、参謀とか。向いてそうだな」
「ふふ、そうかも！」
「狐葉は…「おはよー！！」」
「おはよう、みなちゃん」
おはよー！という元気な声にかき消された焦凍の言葉の先を聞くことはなくぞろぞろと入ってきたクラスメイトと先生により、朝のホームルームが始まった。
「今日は、学級委員長を決めてもらう」
「はいはーい！」
普通科ならば雑務ということになりやりたがるものは少ないがヒーロー科の学級委員長は集団を導くというヒーローとしての素地が鍛えれるため皆やりたがるものだが、飯田天哉の声が皆を静かにさせており、民主主義に則った投票で学級委員長と副委員長が決まった。
学級委員長が緑谷出久、副委員長が八百万百だった。
「狐葉、メシ食いに行こう」
「え？うん、いいよ」
「A俺は先生に用事あるから、焦凍と先食べてて」
ノートを持って教室を走って出ていった。その姿をAと焦凍はぽかんと見送った後、食堂に向かい、ふたりはそれぞれ蕎麦とうどんを食べていた。
和やかな時はすぐに終わりを告げ、食堂内に大きなサイレンが響いた。そのあとセキュリティ3が突破されたこと生徒は避難するようにとのアナウンスが入った。
『セキュリティ3が突破されました！』
『生徒の皆さんは避難してください』
「セキュリティ3!?」
食事をしていた手を止め、箸やシルバーをガンっとトレイに置くと周囲の生徒たちは非常口に向かって走っていった。
所々走っておらず周囲を見渡す生徒におそらく上級生であろう人たちが声をかけてそのまま、走って非常口に向かっていた。
そんな、周囲を見渡す生徒にAと焦凍もいた。
「セキュリティ3って」
「何者かが、ここに侵入したってことだ！」
「お前たちも早く逃げろ」
そう言って上級生は走っていってしまった。セキュリティ強化している雄英でこんなことが入学してまもなくやって来るなど露にも思ってなかった二人は非常口目指して走る生徒にｽｺｼｽﾞﾂ流されていた。
続→
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作者名：唯星 | 作成日時：2017年12月20日 21時
