シッポウシティ ページ19
七つの宝、シッポウシティ。
元々使用していた倉庫を住居にするというちょっとかわったこの街。古めいていて素朴なお洒落さがある。
博物館があるってきいたんだよね。
「ふわあ」
立派な外観に思わず上を向いてマヌケな声を出してしまう。見上げるのは田舎者の癖。白大理石造りで、荘厳な神殿のよう。しゅんごい、と目を白黒させる私。後ろからやってきた通行人に鼻で笑われた。田舎モンで悪かったな。比較的穏やかな気持ちでにこやかに入館しようとした私は、突然向かってきた人に肩をぶつけられて瞬間テンサゲでバイブスサガった。
「ったぁ！」
何処目ぇつけて歩いてんだよ！！と迂闊に口を滑らせそうなる。だが、相手の顔を見て面食らう。光のない真っ黒な瞳の、端整な顔立ち。もふもふのライムミントの髪。そうNである。
想像の上を通り越した状況に流石の私も呆れることしかできない。その心境は、またおまえか。どう森におけるスズキ的存在であった。
生気が感じられない瞳に写った私の顔は、取り敢えず表情と呼び難い顔をしていた。
「ボクは・・・・・ダレにもみえないものがみたいんだ」
一人言を呟くように小さな声でせきをきったように切り出される会話のキャッチボール。キャッチボールというよりかは変化球飛び交うドッチボール。しかもそれは早口。ただ目線だけは頑として此方を向いている。
「ボールの中のポケモンたちの理想トレーナーという在り方の真実そしてポケモンが完全となった未来・・・・・キミもみたいだろう？」
「どうだろうな。アンタの、Nの言う真実と理想ってのが、どういう価値なのか無知な限り」
「・・・・・ふうん」
「けどーー価値観の押し付けってのは、何より嫌い」
はっきりとした声で告げる。
「それは・・・期待はずれだな」
淀んだ目もしっかりこちらを捉えて、強い意思を持っている。
「それよりも」
鼻先がすりあうくらいに接近したことにより、一層彼の表情が読み取れた。
「ボクとボクのトモダチで未来をみることができるか、キミで確かめさせてもらうよ」
互いの相棒が火花を散らすように飛び入った。
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はおはお(プロフ) - 第五世代からポケモン始めた民なのですごく嬉しいです(>_<)更新頑張ってください！ (2017年10月21日 18時) (
レス) id: 17860e1883 (このIDを非表示/違反報告)
玲美(プロフ) - 久しぶりに、笑ったよｗｗｗ暫く、笑いが止まんなかった（笑）面白かったから・・・更新、頑張ってね！← (2017年8月26日 21時) (レス) id: 94d50e8693 (このIDを非表示/違反報告)
凜華(プロフ) - 凄く面白いです！！更新楽しみにしてます！頑張って下さい。 (2016年12月10日 22時) (レス) id: dad73132cb (このIDを非表示/違反報告)
Soul - 頑張ってください！ (2016年8月18日 14時) (レス) id: b52c6c4105 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜（女） - 頑張れです (2016年1月5日 22時) (レス) id: 2bf8696fce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一文字 | 作者ホームページ：
作成日時：2014年10月5日 22時
