三番道路 ページ15
サンヨウで疲弊した私の心を癒してくれたのは三番道路の幼稚園児たちでした。
幼稚園から出る私に、かわゆいロリショタはきゃーきゃーと嬉しそうに手をふってくれる。な…なんていい子たち。微笑ましい。じーんと目頭が熱くなる。素晴らしい。マーベラス。逆。今までの道のりがおかしかった。サンヨウは魔境だった。これが普通。普通ってこんなに幸せ。
「A！」
ふりかえると、華麗な足取りのメガネおでこがいた。
「…チェレン」
チェレンはばっとボールをつきだして言った。
「トライバッジを持つもの同士どちらが強いか確かめる！」
気分のよい私はポーズなんかきめちゃったりして好戦的にニヤリと笑ってみせた。
「いいよ。…かかってこい」
これ二三年後に黒歴史になるやつ。
ー
抱き上げたミジュマルにスプレーをふきかける。きゃっきゃと嬉しそうに手足をばたつかせるミジュマルがとても可愛いくて心の奥で悶絶する。可愛すぎるのも罪。でもこのつぶらな瞳を見て。や、やだ…憎めない。重度の親バカか。
「なぜ…？ジムバッジの数は同じなのに…」
空のスプレーをバックにほりなげて、ミジュマルをボールにしまう。暗い顔したチェレンに緩慢な動作で立ち上がった。
何故かって？私にもよくわからない。チェレンはなんだか険しい表情をしている。
勝ち負けだけが全てじゃないと思うけどな。また逆もしかり。勝ち負けで強さを決める必要もないよ。
「…なんで」
チェレンはとらわれたよう強さに固執する。ぼんやりとした目でボールを見つめているチェレンは、何につき動かされているのだろう。
「どけどけーッ！」
突然ムードをぶちこわすように向こうから人が私たちを強引に押し退けるようにして間を通って走り抜けていく。
「なんだよ今の…？」
「まってぇ！！」
今度はベルがぱたぱたと走ってやってきた。後ろには水色のスモックを着た幼い女の子。ベルと女の子の表情は暗い。チェレンと私は不穏な雰囲気に目をあわせた。二つ結びのようじょ…違う。女の子に限ってはその大きな目に涙をためている。今にも泣きだしそうだった。
「ねえねえ！今の連中どっちに向かった？」
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はおはお(プロフ) - 第五世代からポケモン始めた民なのですごく嬉しいです(>_<)更新頑張ってください！ (2017年10月21日 18時) (
レス) id: 17860e1883 (このIDを非表示/違反報告)
玲美(プロフ) - 久しぶりに、笑ったよｗｗｗ暫く、笑いが止まんなかった（笑）面白かったから・・・更新、頑張ってね！← (2017年8月26日 21時) (レス) id: 94d50e8693 (このIDを非表示/違反報告)
凜華(プロフ) - 凄く面白いです！！更新楽しみにしてます！頑張って下さい。 (2016年12月10日 22時) (レス) id: dad73132cb (このIDを非表示/違反報告)
Soul - 頑張ってください！ (2016年8月18日 14時) (レス) id: b52c6c4105 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜（女） - 頑張れです (2016年1月5日 22時) (レス) id: 2bf8696fce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一文字 | 作者ホームページ：
作成日時：2014年10月5日 22時
