サンヨウシティ 3 ページ11
一つ目のジムバッジ、ゲットだぜ。
赤青緑の三色のスクエアがオシャレに並んだバッジ。新品のそれは、太陽の光を反射して煌めいた。
うわあ、綺麗…。思わずうっとりとする。
ずっと見つめていたから、対向から人がやって来ていることなどつゆ知らず、ふらふらと不注意に歩くまま、気づけば思いっきり肩をぶつけて尻から餅をついた。ヴォエ。
「すいませんっ」
ぶつかってしまった人物に咄嗟に頭を下げる。だがいつまで経ってもレスポンスがない。…キレた？キレてるの？そわそわしながら相手の顔を盗み見た。
同じく尻餅をついている相手は大人のお姉さん。眼鏡をかけて白衣を着て、どこかインテリな雰囲気。しかしその目を最大限に開いて、私を強烈に見つめていた。私は思わず縮れた悲鳴を上げる。コケた拍子か、ロングストレートの髪型は荒ぶり、さながら貞子である。
「…い」
「は？」
「…すごい…尊い…シャブ！！」
肩をものすごい力で掴まれると、締め殺さんばかりの力で抱き潰される。お姉さんの鼻息はダイソンの如く、撫で回す手はルンバのような俊敏さだ。私は一人呆然としていた。理解が状況に追いつかない。なんだ…これ。これ…なんだ？
「さらさらストレート！純粋無垢な大きい瞳！白くほよほよの頬っぺ！程よく柔らかなふともも！まさに…理想像！！」
「キャーッ」
私はか弱いイッシュ人なので、恐怖のあまりにか細い声をあげて、お姉さんの腹に手を回すと、勢いにのせてバックドロップを打ち込んだ。カエルの轢かれたようなうめき声とともにお姉さんは地に伏せると動かなくなる。顔の前で手を振る。…返事がない。死んだ？
「…？」
おそるおそるで肩を揺らそうとした腕に、ものすごい勢いでおねえさんの腕がカサカサと這い上がって絡む。
「アタシ変な人じゃないよ！急にごめんね！運命的にシャブな少女だったから…つい。あっ、やめてやめて！目が殺気に満ちてる！アタシマコモ！アララギ博士に頼まれてアナタに渡すものがあるんだ！ちょっとついてきてほしいだけなの！多分本当になんにもしないから！…多分？」
お姉さんの手がさすさすと私の肌を執拗に撫で回すので、無意識に顔に拳をめりこませてしまった。
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はおはお(プロフ) - 第五世代からポケモン始めた民なのですごく嬉しいです(>_<)更新頑張ってください！ (2017年10月21日 18時) (
レス) id: 17860e1883 (このIDを非表示/違反報告)
玲美(プロフ) - 久しぶりに、笑ったよｗｗｗ暫く、笑いが止まんなかった（笑）面白かったから・・・更新、頑張ってね！← (2017年8月26日 21時) (レス) id: 94d50e8693 (このIDを非表示/違反報告)
凜華(プロフ) - 凄く面白いです！！更新楽しみにしてます！頑張って下さい。 (2016年12月10日 22時) (レス) id: dad73132cb (このIDを非表示/違反報告)
Soul - 頑張ってください！ (2016年8月18日 14時) (レス) id: b52c6c4105 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜（女） - 頑張れです (2016年1月5日 22時) (レス) id: 2bf8696fce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一文字 | 作者ホームページ：
作成日時：2014年10月5日 22時
