到着、マッドサイエンティスト ページ30
室内に入ると異様な光景が見えた
怯えている生徒に遠くにいる雑魚ヴィラン
少しの血の匂い、冷たい空気、それに
階段の下に見える潰れた人間
「…これは」
漏れ出た言葉に反応したのは丸っこい女生徒
「マッド先生！！」
「何があった」
「えっと、授業が始まってすぐにヴィランがきて、
相澤先生が敵の群れに一人で…！！」
「分かった、落ち着いて行動するんだ。
君は他の生徒と一箇所に集まっておくんだ。
死角のできないようにしてくれ」
「っはい！」
指示を出してすぐに階段を飛び降りる
落ちていくと光景がよく見えた
それを見て舌打ちをした
生徒三人が逃げ損ねたのか敵の近くにいる上に
たった今霧状のワープのような個性を持つヴィランが追加された
黒い怪物は人間を押さえつけている…
押さえつけられた人間は生きてはいるようだが。
「___プロ相手じゃ敵わない。
ゲームオーバーだ。あーあ…
今回はゲームオーバーだ」
「！！死柄木弔！！避けてください！」
《ヴィイィイインッッ！！！》
落ちる勢いに任せて振りかぶった左手の電動ノコギリが空ぶった
なんだ、避けたのか
紙一重で避けたこのヴィランは私を睨んでいる
はて、君にそんな顔をする権利はあるのかね
否、ある訳がない
「お前は…マッドサイエンティストか？
最悪だよ…こんな時に会うなんて…
予定じゃもっと後だったのにさぁ」
ブツブツと何かを呟き出したこいつに苛立ちが積もる
「うるさいぞ。
大人しく捕まってくれないか。
傷ついた体は色々と面倒なんだ」
「はっ！実験でもするのかよ？大人しく捕まるわけないだろ」
電動ノコギリを起動し直して腰を落とした
コートのポケットからメリケンサックを取り出し装着する
ちなみに棘に工夫が施されており、当たるとかなり痛い
爆発音と共に景色が高速で後ろに流れていく
手始めにヴィランを殴ってみると結構簡単に吹っ飛んだ
軽いな、と手元を見ると血が付着していた。
直撃したようで、少し向こうでは傷を抑えて蹲っている
「いってぇ…あ''ークソっ！
脳無！そいつはもういいからコイツをやれ！！」
癇癪を起こしたように叫ばれたその内容に悪寒がした私は
反射的に後ろに飛び退いた
目の前を通り過ぎた物体は、本来ならば
私に当たっていた拳を空間に向けて振るっていた
「…なんてことだ、こんな人体実験が実在するとは」
理性を失った、命令だけを聞く人形。
強靭な肉体と攻撃力を持つ
躊躇はない
これをあのNo.1ヒーローが来るまで食い止めれるか
謹賀新年企画『昔の後輩と、マッドサイエンティスト』「明けましておめでとう。これからもよろしく頼むよ」→←番外編リクエスト『猫と、マッドサイエンティスト』
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有害物質(プロフ) - この話大好きです。続きが気になりすぎて気になる過ぎて・・・ (2022年10月24日 8時) (
レス) @page10 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
続きが気になり過ぎてあらぶるモブ - 続きを続きをくだせえ！！めちょめちょ続きが見たいんです！！気になり過ぎて夜しか寝れません！！応援してます！！更新頑張ってください！！！ (2021年8月22日 4時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
飛雪千里(プロフ) - 主人公の性格、結構好きなんです…！これからも応援しております！ (2021年8月7日 6時) (レス) id: a85e3a5ae3 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 続きが読みたいです！！楽しみに待ってます！ (2020年8月24日 21時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
ブラックタクシー - ナタさん» なんてことだ…それはそれでいいですな！！(( (2018年11月11日 21時) (レス) id: 27c531e17b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブラックタクシー | 作成日時：2018年9月23日 13時
